「なんだ……この絶望的な終末感は……」

ワタリガラスの無二が朝餉を作る。ほわっと白い湯気が見えてきて、その美味しそうなことと言ったら! 思わずお腹がぎゅーっとなります。
無二が住む世界は、ここではない遠い遠い銀河のむこう。

毎週末に出される「お題」(企画主:関川二尋)に対して、毎回、無二が、「なんだ……この絶望的な終末感は……」と嘆きつつ、その終末を紡ぐのです。でも、どこかに救いがある未来を提示してくれるのは、無二の、しいては作者様のやさしさなんだと思います。

とても不思議だけど、どっぷりとその世界観に浸れる「無二の朝飯前」。おススメです。