これは正しく令和のど根性大根

 大根が自我を持ったのは何故なのか? 彼の知性の行き着く先と未来は何処なのか? 本来ならばそのような疑問もあってしかるべきなのですが、パワフルな文体で野菜たちを取り巻く不穏な未来が示されており、すんなりと物語の世界観に入り込む事が出来ました。

 私たちの冷蔵庫の野菜たちも何か考えているかもしれない……彼らの思いが届くのではないか? そんな気分になる作品です。

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