ススの記念日
真花
ススの記念日
最初はマナーのつもりだった。いずれそれが習慣になって、何も感じないままに出来るようになった。キスのように。
「この部屋にも慣れて来た」
「すっかりそこも定位置だもんね」
私は笑いかけながら冷蔵庫から肉を出す。彼越しの窓に初秋の空が青い。
「言われた通りにお肉解凍したけど、何を作るの?」
「秘密。と言いたいところだけど匂いでバレるから言っちゃう、カレーだよ。今から作れば陽が沈むまでには出来るから、しっかりお腹を空かせておいて」
「まだ四時半だよ? カレーってそんなに時間かかるっけ?」
「スペシャルなものにはスペシャルなだけの理由があるんだって。
彼が夕食を作ってくれることの方がスペシャルだ、緩頰して、はーい、と返事する。お風呂を溜めよう。彼を居間に残して入った風呂場は冷んやりとして、蛇口を捻って出て来たお湯の温かさがじんわりと迫る。だからしゃがんで、湯船にお湯が注がれるのをじっと見る、ああ、幸せな日曜日って今日のことだ、理解して、ふふふ、声をちょっと漏らす。十哉と付き合い始めたときは彼がひと回り年下だと言うことに構えがあったけど、そんなものはすぐに溶けて、まるで私の方が妹みたいに彼に甘える。歳の差があるからこそそれを意識しないようにどこか演じているのかと、お互いにそうなのかと最初は疑ったけど、違う、単に私たちの普通が構築されて来ただけ。二年ってのは二人が二人になるのに十分な時間なんだ。生きていて色々あったけど、三十八年、笑っていいって自然に思える日は来るものだね。
また、ふふふ、と声を出す。
居間に戻ると十哉は既にキッチンに立っていた。
「ゆっくりってことだから、お風呂に入るね」
「いいね。俺も出来上がったら入ろう」
私は十哉のソファに腰掛けて、テレビを点ける。点けてみて、ザッピングして、その画面に音に寂寞感が広がったから、消した。今私は最高の背景の中にいるのだ。雑音はいらない。彼がそこで何かをしていることを感じながら、感じ過ぎずに、何かをしたい。スマホ、クラビノーバ、けん玉、本。どれでも味わえそう。でも、彼の音があることが価値だから、スマホか本にしよう。どっち? デジタルじゃない方がこの部屋に流れる気配にマッチしてる。
「十哉って、今読みかけの本とか持ってる?」
「あるよ? 読みたいの?」
十哉は手を動かしたまま横顔で応える。
「読みたい」
「ちょっと待ってね、取るから」
包丁を置いて、彼は鞄から文庫を一つ取り出す。手渡された本はカバーが掛かっていて中身が何かは分からない。
「読む」
「栞だけ注意してね」
十哉がキッチンに戻る。2LDKのこの部屋は一人暮らしにはちょっと広い。余裕があるとも言えるけど、持て余しているとも言える。もし、彼が今みたいにこの部屋の中に存在し続けてくれたら、もっとハッピーに生きていくことが出来るんじゃないかな。彼を迎え入れるためにこの広さにしたのかも知れない。
彼を存分に感じながら、別の世界に行くために文庫を開く。タイトルは「ハウスルール」、知らない作者だ。私はページを捲る。題名からはギャンブルの話かと思ったけど、全然違って、家の中にいる人が増えたり減ったりすることでその中での暗黙と明示の両方のルールが変化してゆく話だった。途中で休憩を挟まずに薄い文庫とは言え一気に読んで、完全に彼のことを忘れていた。
見れば、十哉はスマホをいじっている。
「出来たの?」
「うん。あとは熟成だけだから。あれ? 梓美、風呂は?」
「あ。……あ!」
飛び出すように風呂場に向かう。出しっ放しのお湯が、こんこんと排水溝に流れている。止める。後ろから追いかけてきた十哉の気配。
「マジ?」
「マジ。もったいない」
「せめて温度まで失う前に入っちゃおうよ」
「小説面白かった。二十六歳ってあんなの読むの?」
「俺は小説好きだから、書くし、一般的にどうとはズレがあるとは思うよ」
「一人で暮らすのと、二人で暮らすのと、ルールが変わるっての、変わってるのはその実は関係性だったり気持ちだったりするんだよね」
「あずちゃん、お風呂入りますよ」
「だって話したい、ホットなんだもん、お湯よりずっとこっちの方が大事」
「じゃあ、一緒に入ろう。そしたら話せるでしょ?」
これまでそんなことしたことがない。しかも、この狭さで?
「それは恥ずかしい。だから、順番に入ろう」
「んん、じゃあそれで」
私からと決まって、服を脱いだら湯船に浸かる。
一緒に入るって、何でそんなことを言うのかな。エッチな意味だったのかな。でもセックスなんて何回もしてるし今更だ。単純な合理精神? それとも私をハッとさせるため? でも、どれでもいいや。家に人が二人いるから始まる新しいルール、関係性、それって今の私たちのことを言ってる。十哉はどう思ってるのだろう。私たちは別々の二人のままでいるべきなのだろうか。それとも、一歩踏み出していい段階に入っているのだろうか。……踏み出していいような気がする。彼がうちにいることがこんなに嬉しくて、自然だけど特別で、だったら彼がいる日々を招いてもいいんじゃないのかな。そうだよ、きっといい。私の準備はもう出来てる、とっくに出来てる。それはそうだ。私は人と生活することを知っているもの。違う、人じゃなくて、十哉を受け入れる準備が、出来てる。それは経験じゃなくて、気持ちだ、意志だ。多分、愛だ。
お風呂から出たら交代で彼が入る。私は湯上がりの火照りをベランダに出て冷ます。バスタオル一枚を巻いただけだけど恥ずかしさよりも特権意識が湧き立つ。ベランダから見上げる、高層ビルと言いたくなるようなマンションが幾つも連なっていて、日照を阻害するのは別に気にはしないのだけど、彼我の差を押し付けて来るような圧力がある。いつかはあそこになんて思ったことはないけど、今日の私はこっちの方が最高だぜと胸を張れる。ここから見えるってことは向こうからも見えるってことだ、どこを見るかはそれぞれ次第だけど、だから今日は私を見ろ! 世界一幸せなのは私だ!
「上がったよー、あれ、梓美、背中に自信が溢れてるよ?」
当然だ。
「十哉もこっちで涼んだら?」
「いいね」
彼は腰にバスタオル。私はさらに胸を張る。
十哉がビルに伝えるように声を出す。
「ここ気持ちいい」
「最高でしょ?」
「でも見られてるよね、これ」
「見せてるんだよ」
「男の半裸とかむしろ有害じゃないのかな」
「プール以上纏っていればセーフ」
十哉が私の顔を覗き込む。
「マジで見せてるハートなんだね。布は隠すためのものじゃなくて、その中にあるものを想像させるためのものかもよ?」
「私の裸、想像したけりゃすればいいよ。ここで涼んでいる気持ちよさの方が、十哉と一緒に立っている嬉しさの方が、誇らしさの方が、上だもん」
「ハハ、確かに」
それから二人とも黙って、向こうに聳え立つ城のようなビル群を見たり、見られたりして、そろそろ戻ろう、私が言って部屋に入る。ドライヤーを交代で使って、パジャマに着替える。十哉が泊まるためのセットは一通り置いてある。ときどき出番があるけど、今夜がそうかはまだ分からない。
「カレーの時間にしよう」
「手伝う」
「ここは最後までサーブさせてよ」
ニコリと笑う彼の掌で示された席に座る。十哉が手際よく盛り付けて、両手にカレーライスの皿を持ってテーブルまで参上する。
そっと置かれた、香りが流れて来て、甘辛くスパイシーなその香りに、涎がじわりと溢れる。視線が離せなくなる。
「食べよう」
「いただきます」
見た目は至って普通のカレーなのに、味は全然普通じゃない。特別な何かが、何なのかは弁別出来ないけど、香りと味が弾けて、カレーのパラダイスが口の中で踊る。噛んではさらに味が出て、飲み込む、次が欲しいからすぐに掬って食べて、どんどん、あ。ああ。
「おかわり」
「はい」
皿につぎに行く十哉の背中。
「すっごい美味しい」
「スペシャルだからね」
満面の笑みでおかわりを私の前に置く。そもそも私はカレーを二人前食べたことなどない。
お腹が膨れゆく感覚はありながら、食べて食べて、美味しいんだもん、皿を空にする。
「ごちそうさま。口が幸せで口福って言うけど、口だけじゃない、全身が幸せになった」
「スペシャルだからね」
ちょっと間が空いて、それをゆーっと引き伸ばすように沈黙が続く。満腹ってそんなものかも知れない。何も話さなくてもいい。でも、空いた隙間に私の奥から、望む声が迫り上がって来る。
私は彼の方を見ないまま、カレーに酔ったうわ言のように声を放つ。
「十哉、この部屋に住まない?」
十哉は俊敏にそれをキャッチしたみたい、真っ直ぐに投げ返される。
「それって同棲するってことだよね?」
ズバンと私に当たる。彼の方を向く、その眼を見詰める。
「広さ的には十分だと思うし。一緒に生活したら素敵だなって思って」
十哉は小さく頷く。
「家賃的にも助かるね。でも、俺一人のときって、小説書いている時間が多いんだ。その時間の確保はしてくれる?」
「今の生活パターンで必要なものは保とうよ。一人の時間と言うか、やりたいことをするための時間は大事だよ。それを奪うための同棲じゃないよ」
「小説が書けるなら、俺もそろそろそう言う時期かなと思ってた」
そこで言葉を切って、十哉は私の眼をしっかりと見返す。私はぐっと次の言葉を待つ、彼が続ける。
「一緒に住もう。……でも、一つだけ気になってることがあるんだけど」
彼の言葉の中の「一緒に住もう」が私の中でリフレインされて、繰り返す度にジュッとこころの汁が、甘い汁が絞られる。舞い上がりそう、だけど、彼の懸案事項をクリアしないと。ハートを力で押さえ付ける。
「それは何?」
「居間に、布でカバーされてるものがあるよね。と言うか、あれね、あれ、何?」
十哉が指差す先は部屋の角、さっき肌を誇らしく立ったベランダの脇、白い布で覆われたひと抱えある四角いモノ。
隠していたけど、マナーだと思ってしていただけで、いつの間にか習慣になって、そのままになっていた。いざ指摘されれば、それを布の下に潜ませたままに彼とここで生きていくのは、二人用の家に三人がいるみたいだ、ちゃんと言わなくちゃ。
私は瞬時に告白が伴うリスクとか悲しい結末とかを頭蓋の中に閃光させて、それを振り払って、彼と生活するには越えなくてはならない、どうであっても、避けてはいけない。大きく息を吸って、ゆっくり、吐く。
「仏壇」
「え」
十哉の顔が張り付く。彼の中にも閃光が走っているのが分かる。
「見る?」
「あ、うん」
部屋の隅まで行き、布をするすると引っ張る。出て来たのは箱、その観音開きを私がちょい、ちょい、と開ける。
「ね、仏壇でしょ?」
「どうして仏壇があるの? 何か特別な宗教とかに入ってるの?」
十哉は語調が一枚強く、少しだけ早口だ。
「特殊な宗教じゃないよ。普通の、人が死んだとき用の仏壇だよ」
「ご先祖様を連れてるの?」
「違うよ」
「じゃあ、誰?」
騙したつもりはない。でもそう思われてしまったら、悲しいな、謝るしかない。
「私が昔、結婚してたってのは、話したよね?」
十哉の顔がみるみる青くなってゆく。結論をもう推理し切っているのだ。
「それは、聞いてる」
「その人」
「死んだんだ? 離婚したんじゃなくて」
「死んだ」
十哉がうろうろと歩き出す。カレーのことなんて全部忘れてしまったみたいな苦い顔で、私の方を一切見ないで、あっちへ行って、こっちへ行く。私はそれを見守りながら、何が出て来ても受け止めよう、それしか考えられない。
十哉は口の中でぶつぶつと喋っている。ときどき、仏壇を睨み付ける。チラリと私を見る。彼は歩く程に風船が膨らむみたいに膨張して、このままだと割れてしまいそう。私のせいで彼は混乱している。でも私だって生きてきた分の積み重ねはある。それを全部投げ打ってでも十哉を選びたいのに、彼は破裂しそう。
私と仏壇の前に十哉がピタと止まって、泣き出しそうな顔で私を睨め付ける。
「離婚だったらさ、梓美の意志で、その人と終わった訳じゃん? でも死別って、まだ気持ちが残ってるかも知れないよね?」
「ないよ、気持ちなんか。私は十哉で百パーセントだよ」
出来る限り語気を穏やかに、言い聞かせるように、吐く。
ガッ! と私の両肩を十哉が掴む。彼には今までされたことのない痛み。
「じゃあ、何で仏壇があるんだよ!」
「それは。でも最近は開けてもいないよ」
「それはそれで問題な気がするけど、いや、そうじゃなくて、俺百パーセントなら過去の男のものは捨てて欲しい」
言いながら私を揺さぶる。振ったって何も出て来ないよ。
「だって言わなければ過去のものだって、気付かずに使うじゃない」
「普通のものならね! 恋愛の暗黙のルールみたいなものだよ? でもね!? 仏壇だよ!? 完全にその人がそこにずっといるじゃん!」
私は一瞬目を泳がせて、だめ、ちゃんとしないと、彼を見返す。
「そうかも知れない」
「梓美はその、前の旦那のことは、本当にもうどうでもいいんだよね?」
それは確認じゃなくて、懇願でもなくて、もっと、切実な汗と涙みたいな声。私は追い詰められている
「どうでもいい。私は十哉と生きる」
「だったら、仏壇を燃やしてくれ」
え。
「燃やすの?」
十哉の圧力が増す。
「俺も協力するから。俺がこの部屋に住むなら、仏壇は燃やさなくてはならない。位牌もだ。何かおかしい?」
十哉を受け入れるなら、元夫には出てって貰わないといけない、十哉はそれを望んでる、それで、いい。そっちの未来が欲しい。
「おかしくない」
むしろどうして今まで仏壇と生活して来たのか、自分で分からない。布を被せるのも習慣なら、仏壇があるのも習慣で、ただそれだけだったのか。私が元夫のことを思い出さないしお参りもしないのなら、仏壇は形骸化の済んだただの木の箱だ。でもどうして私の声は震えてる?
十哉が頷く。
「よし。じゃあ、燃やしに行こう。灯油ってある?」
「今から?」
「そうだよ。他にどのタイミングがあるんだ? 灯油は?」
「ない」
「じゃあ、俺が灯油買って来るから、マンション共有の台車とかあると思うからそれを借りて来て」
「分かった」
十哉はさっさと部屋を出て、取り残された私と仏壇。
いけないことだと思ったけど、ほんの数分、十哉を裏切ろう。それは必要な時間だ。
私は仏壇の前に座って、手を合わせる。十哉に出会ってから一回もしてなかった動作だ。
私は幸せにしてるから、大丈夫だから、これから永久にさようならになるから、最後に。
「さよなら、
身を翻して台車を借りに行く。管理人さんはとっくにいない時間だから、共有の物置きを見たらそこに一台あって、それを部屋の玄関まで持ってゆく。
程なくして十哉が帰って来て、よし、仏壇を台車に載せるぞ、二人で持って、意外と軽くて、台車に仏壇と灯油が乗った。チャッカマンとバケツも持って家を出る。十哉はずっと切羽詰まっている。なのに、仏壇の扱いは丁寧だった。
「どこに行くの?」
周囲はもう十分に暗い。虫の声が厳かなファンファーレのように二人の背後を飾る。
「河原」
マンションから数キロ先の川のことを言っているのだろう。そこなら確かに夕刻過ぎには誰も近寄らない。
汗をかきながら、はあはあと息を切らせながら、二人で台車を押す。
「怒ってる?」
「そうだね。でもこいつを灰にしたら、それで十分」
「嫌いになった?」
「それとこれは別。大好きだ」
私はその一言と、ひしひしと感じる嫉妬心に挟まれて、もうそれで十分だから、糧になってくれた仏壇を丁重に葬ろう。
すれ違う人もなく、川に着いたら、流れのすぐ近くに仏壇を置く。
「最後にお参りとかする?」
「全くいらない」
済んでるから。
「だよね」
十哉は仏壇の観音開きを開けて、灯油を中に外にかける。位牌もその中にある。位牌こそが故人そのものだって聞いたことがある。新しい男によって、過去の男が焼き捨てられる。恋の妥当だ。私はそれを見ている。
十哉がチャッカマンで木に括ったティッシュに火を付けて、それを投げ入れると、フォン、と火が全体に広がる。仏壇が燃える。夕闇をその火が明るく照らして、十哉の顔が煌めいて見える。きっと私も同じ炎を映している。十哉はまだ肩で息をしていて、それは運搬によってじゃない、仇敵をまさに燃やしているのだ、興奮かも知れない、緊張かも知れない、いや、彼の顔には喜悦の色がある。私にはそんな感情はない。然るべき形で、私の隣にいる人が変わった。ホッとしているのかも知れない。
「これで梓美は、呪縛から放たれる」
呪縛は十哉の方に発生したのだ、私にじゃない。私への呪縛なんてとうに枯れている。でもどっちでもいい、その鎖はもう千切れるから。十哉には汗、火は燃えている。
炎に照る横顔を見ていたら、美しくて、でもそれ以上に、彼が愛しい。元夫を燃やした火焔で見ているのだ、どちらを私が取ったかは、明らかだ。
「十哉、大好きだよ」
ふ、と私の方を見て、十哉は鋭く笑む。でも何も言わない。ススの匂いがする。
炎が勢いよく仏壇を炭に変えてゆく。二度目の荼毘に付されて、本当に今度こそ元夫は現世から退場する。今日まで仏壇があったのは、十哉が彼を葬るためだったのかも知れない。いや、きっとそうだ。十哉はこれで完全に私を自分のものにしたと思う筈だ。過去なんて変えられないし消せないけど、決着を付けることは出来る。
それを一緒にした。
いずれ炎は消えるだろう。でも私たちは今日を決して忘れない。私たちが二人に、もう一歩先の二人になった日、私の過去と二人で決別した日、きっとススの匂いを感じる度に思い出す、この記念日を。
(了)
ススの記念日 真花 @kawapsyc
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