荒廃した世界で生きる二人の少年少女がタピオカミルクティーを飲むために奮起するお話。ここだけ聞くとギャグのようですが、その実シリアスで、バトルシーンも用意されています。筆力が高く、世界観が作りこまれ、メリハリの利いたストーリーでした。滅びゆく世界とタピオカミルクティーがミスマッチながらもひとつの作品に落とし込まれていて、完成度の高さを窺わせました。歴史は繰り返す――タピオカブームも、人類史も。希望のあるラストで胸がすく思いです。
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