ヤンデレ王子の婚約者になったのでヒロインをアシストすることにした

『愛に惑う魔道者』

―――愛という感情は魔法か、奇跡か、呪いか。

　愛は時に優しく、時に残酷に、時に優美であり、時に徒に狂わせる―――

気がつけば、そこは不思議な世界。

目を覚ました主人公が見たものは、空を泳ぐ龍、見たこともない美しい花が咲いた木々。

そして、その木の下で魔法を使う魔道者たち。

「ここ……どこ……？」

戸惑う彼女に優しく手を差し伸べた人とは……？

精霊王の力によって魔法が息づくこの世界で、彼女が通うことになったのは全寮制ワンド学園。

学園には毎年この国で暮らし、この国を支えていく者たちが入学してくる。

生徒たちはこの学園生活の中で、武芸や学問、教養を学び、そしてこの世界で生きるのに必要不可欠な魔道を修めていく。

生徒には、王子や姫君、貴族や令嬢、騎士や従者から一般庶民まで一堂に会する。

その中でも主人公は稀有な立場であり、彼女が関わる生徒たちもまた類稀なる特性を持つ。

眉目秀麗、文武兼備でありながら少々クセのある男性たち。

容姿端麗、才色兼備ではあるが少しばかり個性的な女性たち。

彼らと出逢い、絆を育むことで主人公の運命が動き出す。

そして主人公と関わっていくことで彼らもまた運命が大きく変わっていく。

本作は恋愛シュミレーションゲームとなっており、マルチエンディングとなっております。

多数の選択肢とキャラとの出逢いや親密度の高さで物語は大きく変動します。

昼は勉強や運動、イベント盛りだくさんの学園生活を、夜は楽しく気ままで、ちょっぴり刺激的な寮生活を心ゆくままお楽しみください。

キャラ紹介

コマツ　リカ（名前変更可能）

本作の主人公。

目覚めたらこの世界に来ていた現代人。

この世界の伝承にある精霊王に選ばれた姫だということを本人も誰も気づいていない。

魔道の力はないと思っている。

突然この世界に来たことで戸惑っていた彼女がワンド学園に通うことからこの物語が始まる。

イメージの花はジャスミン。

エリック

この国の王子、継承権第一位。

唯一、精霊王の加護をもつと言われている。

リカのクラスメイト。

心優しく、まっすぐな紳士的な性格。

身分に差別なく、国民全員が笑顔で暮らせる国を目指している。

イメージの花はエリカ。

ジェン

エリックの友人兼執事。

穏やかで、落ち着いた大人の男性。

ワンド学園の卒業生。

学園にはエリックを守るために来ている。

エリックの目指す国にするため尽力している。

イメージの花はリンドウ。

ペオニア

この国の王子でエリックの弟、継承権は第五位。

出来の良すぎる兄を少々疎んでいる。

愛想がなく、口調も荒い。

謀反の疑いをかけられた過去をもつ。

謀反については本人は否定も肯定もしない。

イメージの花はシャクヤク。

レオン

他国の王子でエリックやリカのクラスメイト。

豪快だが思慮深い性格。

ガタイがよく、頼りになる力強い男性。

魔道より武力の方が得意。

イメージの花はタンポポ。

ファール

エリックやリカのクラスの担当教師。

頼りなさそうに見えるがこの国随一の魔道者。

誠実な大人の雰囲気をもつ男性。

イメージの花はスイレン。

クローブ

この国の騎士団長。

エリックとは幼馴染み。

エリックやリカとはクラスは違うがよくエリックたちのクラスに入り浸っている。

爽やかで快活な青年。

イメージの花はクローバー。

カゲナ

他国の王子。

魔道の能力は高く、精霊王の加護を持つエリックとほぼ同等の力を持つ。

柔和な笑みをいつも浮かべているが……。

イメージの花はアサ。

ミラ

高位な貴族の令嬢でエリックの婚約者。

勉学も教養もたゆまぬ努力で身につけた。

気高く美しい自身の生き方に誇りをもっている。

自身にも他人にも完璧を求めてしまう。

イメージの花はアルケミラモリス。

アイリ

リカのクラスメイト。

隣の席になったことでリカとは友人になる。

穏やかで親しみやすく、たおやかな女性。

偉ぶらないため、クラスメイトからは庶民だと思われているが実際は隣国のお姫様。

イメージの花はアヤメ。

「どうか……愛に惑う者たちに、あなたの魔法で愛の花を咲かせて」

この世界で彼女を待つものは、たくさんの出会いとたくさんの試練。

そしてたくさんの愛に惑い、溺れ、嘆き、満たされていく。

そのことをまだ誰も知らない。

―――この魔法の名前は……―――

『愛に惑う魔道者』――20XX年、発売――