性格悪くても、必ず守ってみせるよ。

 相も変わらず防戦しながら戦うのは難しい。性分的にはボッチで特攻型の俺には美麗お姉さまを守りながらは苦手である。


「もう、うざったいなぁ。一気に終わらせたいけど・・美麗お姉さまを巻き込んでしまうから、やめよう?ねっ!」

逆に挑発だったかもと後悔しながらも『水弾』を拳にまとったオーラで弾くがやはり体は子供、徐々に手や腕が壊れていく。


「そろそろ限界じゃないですか、これが最後です!!『アルティメットウェットバスター』さすがに、あなたは助かってもお嬢様は無理でしょう!!」


ノイエが必殺技の名前を叫ぶww


もう少しかっこいい名前はないのかね?


惚けて見ていると・・・・目標はこっちではない、なんと美麗に向けている。無理だ特に今は意識がないどうすべきか!!俺一人ならどうにかなるけど、守りながらは難しいなだけど俺の体でカバーする。再生するし本気で動けば間に合う、あんなふざけた名前の必殺技なんかで死なせたくないし守ると決めている。


「『雷隼』」


足に磁力をまとわせ高速移動しようとしたら失敗・・・・あれ?仕方ない素直に身体強化この距離なら問題ないだろう。


あっという間に美麗の前に立ちリバイアサンもどきのブレスを受ける。身体強化し防御力を高める。


「いたたたた!!内臓がえぐれるぅぅぅぅぅ!!!」


永遠と思える痛みを耐えブレスが止まる。下を見たくないけど・・・下を見るとテレビとかだったらモザイクで隠されるほどのえぐれた。腹部が見えるが、これでも死ぬ気はしない。さすがチートな体だ。


さて、美麗は大丈夫かなと振り返ると・・・・・


「うわぁぁぁぁぁあぁ!!!」


美麗の心臓に柳葉包丁ほどの長さの刃物のが刺さっていた。


「どうして?ブレスは防いだはず!!その中に刃物何てなかったはずなのに!!どうして??」


美麗の赤く染まった胸のあたりを見つめ抱きかかえ息をしてるか確かめるが息もしてない。


あせる!!!!どうすればいいんだ!!!!


こんなの俺は望んでない!!!!


くそくそくっそおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!


ふさがっていく自分の傷をみる・・・・


これだ!


迷わず・・・・


「すぱーん!!」


綺麗な音がひびく・・・ような気がするぐらいあっさりと胸を切り開き、手を突っ込んだ。


『ドクン。ドクン』


鼓動している心臓を掴む周りの血管を綺麗に切り離し取り出す。


そのまま、美麗の胸を開き迷わず切り開き同じように心臓を取り出す。


こちらは動いていない。きれいに刃物が貫通している。


迷うな!!時間が無いそのまま俺の心臓を差し込み叫ぶ!!


「女神様よぉ!!見てるんだろ。俺はあんたたちの望みを一個もかなえていないが、頼むこの心臓をこの子に繋げてくれ!!これ以上の技術はない!どうしようもない!!頼む・・・もぅげんかいだ・・・・ふふっこっちじゃ長生きできなかったな・・・」


そのまま・・・倒れる。


「おいおい、こいつ死んだ気でいやがる」

赤の女神が姿を現す。


「ハウハウ、血だらけで大変なのです。でも、心臓無くなったくらいじゃ死なないのです・・・だってこの子は・・・」

白の女神はおどおどとしゃべる。


「この女どうするよ?」


「この子は助けてあげましょう。せっかくだからこの心臓をあげましょう。ふふっどうなるか楽しみです」


「姉貴は、実際腹黒だよな~性格わる~」


白の女神が美麗に近づき見つめると、みるみる傷がふさがっていく。


「この世界は俺たちが作ったから、このくらい楽勝だよな!!」


「これでタイトは、私たちに恩を感じてくれるかしら・・」


くすくすと笑いながらタイトを見る白の女神・・・


タイトは、なんと…傷がふさがっていく・・・


「じゃぁ帰ろうぜそろそろ、ほかのやつらも来るだろうし」


「そうね、帰りましょう」


白の女神は、タイトの頬にキスをして消える・・・


『まだ逃がさないわよ』


_______________


『女神よ。ご期待に応えられたでしょうか?』


そこには、なんとノイエの姿があった。


ここは、白と赤の城の一室に居た。


「ええ、あれでいいわ。タイトはどうしても生きるのに未練が無いから、楔を打つのにちょうどよかったわ」


「でわ、私の望みを・・・」


「おう!いいぜ。何だったかな・・・そう!死んだ彼女の復活だったな!でもお前も死んじゃったじゃないか?」


「私はいいのです。彼女さえ、私の心の支えだったミリが生き返るなら」


「いいわ、二人とも生き返らせてあげる。もちろん記憶もそのままにしてあげます。でも赤ん坊からね。そして大きくなったら、またタイトに仕えるのです。いいですね?」


ノイエは、歓喜に涙しひれ伏し


「もちろん、この身を捧げ、一生懸命 命に代えても」


「じゃぁ、いっていいわ」


そのままノイエは消えていく。


「姉貴~もう少し素でしゃべったがよくね?ブレブレだぜ・・・キャラが」


「いいのよ、これで ふふっ」


「いみわかんねぇ」


そのまま二人は、お茶をしながら下界を眺める。



















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美人二大女神頼まれて・・・もしも、違う世界に転生したら・・・ 針田はりのすけ @tenseihantai

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