第9話

「こらからのご予定は決まっておられますか?」



ふとルシセルが聞いてきた。



「ああ。一応お前を召喚する為に使った生贄共が盗賊だっから、その財宝を貰おうと思ってる。その後はターシャと言う街に行く予定だ」


「かしこまりました」



ルシセルが少し頭を下げる。何か慣れないな。



「ルシセル別に敬語を使わなくてもいいぞ」


「いえいえ、執事たるもの主人には敬語を使わなくては」



何かめんどくさそやつだな。



「わかった。じゃあまずは、盗賊達の財宝を取りに行くぞ」


「かしこまりました」



そうして俺とルシセルは、盗賊達のアジトである洞窟に入った。そこには、頑丈そうな扉があった。開けようとすると開かなかったので、無理やり開けようとしたが



「ルーク様ここは私が」



ルシセルがそう言ってきたので任せることにした。



「あまり派手にするなよ」


「フフフフ。わかってますとも」



ルシセルは扉の前に達指に魔力を試めた。そして、指を扉に当てると



トガァン!!!!



扉を吹き飛ばしたのだ。派手にやるなと言ったのに。頭を抱えながら扉の中に入った。



「ルール様。どうでしたか?」



ルシセルが褒めろばかりに言ってきた。



「まぁまぁだな」


「これは厳しい」



そんな話しをしながら、扉の中にある宝を見る。高そうなアクセサリーや、ボーション、金ピカな武器などがあった。他にも金貨や銀貨などがあった。



「回収します」



ルシセルが指を鳴らすと財宝が全て消えた。



驚いた。今のは空間魔法なのだろう。流石は最上位悪魔なだけはある。魔力操作の無駄もない。魔力操作に無駄があると、相手が魔法を使おうとしてるのがバレたりするのだ。



「流石だなルシセル」


「フフ。ありがとうございます」



そうして俺たちは洞窟の外にでた。



「ルシセル。金だけをだしてくれないか」


「かしこまりました」



そうして俺達の前に、金貨と銀貨が現れた。そ



「数えましょうか?」


「頼む」



ルシセルに何枚あるか数えてもらう。



この世界のお金の価値は上から


白金貨


金貨


銀貨


銅貨と分かれている。ちなみに銅貨100枚で銀貨1枚。銀貨100枚で金貨1枚。金貨100枚で白金貨1枚だ。白金貨は1000枚あれば国が買えるとまで言われているのだ。



「数え終わりました」


「いくらあった?」


「金貨10枚、銀貨50枚です」


「そうか」



思ったより少なかったな。もう少しあるかと思ったが・・・・・・・


まぁ仕方ないか。しばらくはもつだろう。



「よしターシャに向かうぞ」


「かしこまりました」



俺達はターシャに向かって歩き出したのだった。






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無能と、まわりから虐められていたが、ユニークスキル〘邪魔〙に目覚め成り上がる こたろう @marimo0214

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