幼馴染が恋をした。
一色 志乃
第1話 幼馴染と俺
中学2年の冬の塾の帰り道、俺は聞いた。
「咲、好きなやついるやろ。」
咲は驚いているようだ。黙っている。咲との付き合いは1歳の頃からだ。これだけ一緒にいれば咲の行動くらい読めるようになっている。咲が黙っているときは大体図星のときだ。少しして咲は口を開いた。
「べつにええやん。悠平にも好きな人くらいいるやろ?」
確かにそうかもしれない。俺だって好きなやつくらいいる。
「どうせやったら当ててみ、私の好きな人。」
咲の表情を見ると少し笑っている。多分絶対に当たらないと思っているっぽい。咲と仲の良い男子を頭の中で思い出す。一人それっぽいやつを思い出した。
「川島か?」
川島は学年でもトップクラスの頭の良いやつ。俺は話したことはないが、有名なので知っている。
それを聞いて咲は黙っている。当たったなと思っっていると咲が話しだした。
「川島とは釣り合わないから付き合うことは無いし、どうでもいいやん。」
そう言って咲と別れた。
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