第2話 幼馴染の想い人

咲の想い人が分かった翌日、川島がどんなやつなのか見に行ってみた。川島は隣のクラスだ。廊下から覗いてみると、ちょうど俺の友達と話しているところだった。少しして俺の友達、水鳥が廊下に出てきた。

「何してんの?」

「いや、川島を見てただけ。」

そういうと水鳥は言った。

「なんかあったん?あいつ結構クセ強いで。まあ簡単に言えば変なやつ。まあオモロイけど。」

へぇと思った。まあ水鳥がおもろいって言ってるなら悪いやつではなさそう。

クラスに帰ってみると俺の椅子に誰か座っている。

「何してんだ?原田。」

話しかけるとこっちを向いた。

「別に何もしてへんけど。まあしいていえば友達と話してたところー」

そして原田は立ち上がって、はいと椅子を返してきた。

「なーなー原田。川島って知ってる?」

「知ってるよ。去年同じクラスやったし。なんかあったん?」

「川島ってどんなやつ」

「川島かー。行動にクセはあるよ。で頭がイイ。」

みんな同じこと言ってんなーと思っていると、朝学活のチャイムが鳴る。

「まあ、ありがとう。」

と言うと原田は自分の席に帰って行った。

いろいろ考えているといつの間にか4限の終わりを知らせるチャイムが鳴った。昼食を食べてから廊下に出ると川島と原田が一緒に喋っていた。すると原田が俺を呼んだので行ってみると川島が喋りかけてきた。

「えーっと、たしか富田であってるよな?竹田から聞いているよ。幼馴染らしいね。」

「まあ、そうだよ。咲から川島ってオモロイやつがいると聞いているよ。とりあえずよろしく。」

とりあえず簡単にに挨拶をする。いろいろ話をしてクラスに帰った。まあ話してみる限り良いやつっぽいな。なんかよかったなと思う。咲の想い人がイイ人で。



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