第3話 幼馴染と春休み
川島と話してから2週間くらいが過ぎた。あのあともほぼ毎日、川島と喋った。そして春休みになった。今、俺は部活に来ている。
「疲れたー」
疲れたといいながらも大したことはしていない。俺は卓球部に所属しているが、ゴリゴリ体育会系ではなく、結構ゆるい部活だ。今は顧問もいない。隣には波田がいる。よく一緒に練習している友達だ。「なあ波田、なんか面白い事ない?」
「面白いことかー。特にねえな。」
そんなことを話していると集合がかかった。今日はこれで終わりらしい。片付けをして俺は帰路についた。
その夜、部屋でゴロゴロしていると咲からラインが来た。
『暇』
短い文章(?)が送られてきた。
「まあ仕方ないな。春休みやし、宿題も無いし。」
『そうだ、今日、部活で悠平のこと聞かれたで。』
川島が俺のことをと思っていると
『悠平のことイイ人やなって言ってた。』
なんか安心した。なんでやろ。
「まあ川島、面白そうやし同じクラスになってみたい。」
『まあ悠平と川島が同じクラスになったら面白いことなりそうやな。』
「そうか?」
『まあ、頑張れー。おやすみー』
咲はもう寝るらしい。
「おやすみー」
返信して寝ようと思っていると水鳥からラインが来た。
『明日、どっか行かへん?』
明日かよと思っていたが予定を見るとなにも無い日だった。
「どこ行くん?」
『嵐山行こー』
まあ近いしいいっかと思って、
「分かった」
と送っておいた。
それからの春休みは一瞬だった。水鳥と嵐山に行ったり、塾の春期講習に行ったり。結構楽しかった。そして新学期が始まる。
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