第4話 幼馴染と始業式

ついに新学期が始まった。俺たちも中学の最高学年だ。9時くらいに新しいクラスが発表されるらしい。それに合わせて学校へ向かった。着くとちょうど10分前。生徒ががやがやと集まっている。しばらくすると先生が

「クラス発表するぞー」

と掲示の紙を持ってきた。1組からの順に貼っていく。俺は9組だった。軽く名前を見ると原田と川島の名前もあった。まあ後で会えるだろういうことでとりあえず教室へ向かった。クラスに着くと何人か新しいクラスメートがいた。

「おはよー」

と軽く挨拶だけしておいた。しばらくして川島と原田もクラスに入ってきた。とりあえず

「おはよう」と挨拶すると川島と原田が

「「おはよう」」

と返してくれた。全員が集まってしばらくするとチャイムが鳴った。これから副担任になるであろう先生が

「体育館へ行くぞー。ならんでー」

と言っていた。ぞろぞろ廊下へ出て整列してから体育館へ向かった。うちの学校は始業式のときにくらすの担任の先生が発表される。短いようで長い始業式が終わると2年から順に発表されていく。ついに3年の番になった。

「1組〇〇先生、2組△△先生…」

そしてようやく9組の番だ。

「9組古屋先生」

マジかよ。三年間担任同じじゃねえかと思っているうちに発表が終わり、クラスへ帰った。

クラスに帰るとすぐに川島が話しかけて来た。

「富田、先生ビミョーやな」

「俺はビミョーというより、3年間同じ先生ていう方がビックリしてるわ」

すると原田も来て川島と言った。

「「ドンマイ」」

こうして新学期1日目が終わった。

これからどうなんねん...と思いながら


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