群青色

君は瞳を大きく開けて

空の色を飲み込んだ

生き物のかなしさと

生き物のあわれさを

たっぷりと含んだ

群青色ぐんじょういろ


風のよどみに

小型飛行機が浮いている

街の音がき上がり

雲をつくっている

ひとびとは群青色のおどみの中で

ゆっくりと動きまわる


昼の群青色

夜の群青色

群青色は昼も夜も変わらない

一日じゅう変わらない

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