ゆき
窓の向こうに降る雪は
街を空へと運ぶだけ
積もりません
残りません
泣き声ひとつ聴こえません
夜の深さを追いかけて
時のかけらがゆくばかり
昔のひとのおもかげも
闇に
聴き手のいないうらみうた
響きません
とどきません
こゝろひとつも
伝えません
詩集「春と秋には誰もいません」抄 Mondyon Nohant 紋屋ノアン @mtake
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