応援コメント欄の使い方を改めて考える

 先月中旬頃だったと思いますが、公式のお知らせに上がった記事「【作者向け】誹謗中傷、過度な批判を含んだおすすめレビュー、応援コメントの削除について」を改めて考えたいと思います。


該当記事はこちら:

https://kakuyomu.jp/info/entry/2024/10/22/150003


 カクヨムの表記上、作品エピソードに開放されているのは「応援」コメント欄であって、ここは基本的に「応援(肯定的な)」をする場なんですよね。この「応援」という言葉をどこまでの範囲で許容するかは、実際のところ玉虫色というか個人差が非常に大きい話になるなあと思うのです。


 直接的には「ファンです、頑張ってください」等は、紛れもない「応援」コメントですよね。

 そこから派生して「面白かったです、頑張ってください」というのも「応援」と捉える人が多いんじゃないかなと思う一方で、たとえば長文の感想文になると「それって応援?」と思い始める人が出てくるだろうし、作品の感想に直接関係しない「誤字脱字」等の指摘はグレーゾーンに入り始めるんじゃないかと思うのです。


 結果的に作品のクオリティー向上につながるなら、それは広義的に「応援」になる一方で、「頑張ってください」等の当たり障りのない一言コメントは「応援」とはみなさないという作者様も実際にいらっしゃるわけです(過去、それで作者様に機嫌損ねられた苦い経験があるので)。


 作者様自身が「誤字脱字の指摘も大歓迎」と銘打っておられるなら、指摘事項は作品に対する「応援」と捉えてもらえるので肯定的に「アリ」なコメントになるけれど、一方で作品に対する「粗探し」と捉えられる可能性もあるんですよね、本当に作者様によりけりです。


 後者については、実際に公式からお知らせが出る前月か前々月だったかに、私がフォローしているとあるユーザー様が、近況ノートにて「運営から警告喰らった」と報告されていました。

 その内容が、まさに「とある作品に対する誤字脱字の指摘」が作者様側から運営にクレームを入れられた根本原因だった可能性が高いというのです(明確にコレコレがダメですといった書き方はされてなかったもよう)。


 私自身はその現場を見ていないし、読み手と作者の間の経緯をきちんと把握していないので、それが互いに正しい対応だったのかの判断は付きません。

 結果報告だけを見ると、そんなことで……という驚きが先に立ちますが、例えば指摘する側の言葉遣いや語気の強さに、作者側の機嫌を損ねるに十分な悪さがあった可能性も考えられます。

 しかし、現実には読み手側に運営から該当コメントの削除と警告という対応が取られたのは事実なわけでして、私も決して他人事とは思えなかったんですよね。


 誤字脱字を見つけた時は、該当エピソードのコメント欄を借りて指摘することも過去にやってますし、最近では公式企画に参加、応募されてる作品を巡回している際に応募要項を満たしていない作品を見つけた時には、お節介と自覚しつつコメント欄で該当要項をお伝えしたりしていますので。


 私の意図は決して作品を貶めることではなく、応募要項を満たして選考対象の作品であってほしい、ものにできるチャンスをちゃんとものにしてほしいという老婆心からの行動です。

 誰しもうっかりミスというのはありますからね。

 潰せるアナは事前に潰しておいてナンボです。


 しかし、いざ原点回帰した時に私の一連の行動が「応援」コメント欄に相応しいかと問われると、グレーゾーンだと言わざるを得ないと思います。


 作者様によっては「確認漏れてました、ありがとう、修正します」とレスを付けてくださる方もいますし、フォロー外からのコメントには全くの無反応という方もいらっしゃいます(コメント削除はされてないし、しれっと修正されてたりしますけど)。

 また、コメントにも甘口から辛口まで幅広くありますが、作者様がどの程度まで許容なのかは、正直、カクヨムのシステム上分かりづらいというのも揉める一因なんだろうなと思います。これは、公式がDiscordを開始されてから特に感じるようになりました。


 Discordにも感想募集スレッドが用意されているのですが、そちらでは、どの作品にどの程度の感想が欲しいかを作者様側からアプローチしてくださるので、感想を書く側としても一つの目安として分かりやすくて良いです。

 スレッドにレスポンスをしていく形式なので、双方向のやり取りが続けられて、作品ごとに不特定多数と活発な議論がチャット形式で出来るあたりもカクヨムより使い勝手が良くて助かっているので、ますます応援コメントとの使い分けを考えるようになりました。


 基本的に、トラブル回避のためにカクヨムの応援コメント欄には「長くなりすぎない肯定的な感想や展望」を残すようにし、Discordの方に、より具体的な作品に没入した感想(甘口〜辛口の判定に合わせて)を残すように対応を変えました。


 それぞれの使い方はまだまだ模索中ですが、改めてコメント欄の使い方と役割を考え直すきっかけになった公式のお知らせなのでした。

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