幾ら頭で納得しようと努めようとも。


何か、宇宙でも生み出しそうな理論であるかのような当タイトル。

その壮大さに惹かれて読んでみたのだが、実際のところ、このタイトルの指す意味とは、あまりに身近で切実な……ある一個人の願いであった。

幾ら真剣に悩み、時間をかけ、何度やり直し、質を高めようとも、零れ落ちていくものはある。
読んでて胸が締まる思いがする。私と君と世界のこれからに幸あらんことを。