一枚隔てて

みーちゃん

第1話

私は東京に住む女子大学生。

去年実家のある新潟から上京してきたが思い描いていた大学生活は上手くいかず…

.

「またこんなに課題か……」

終末でどっさり持ってきた課題…それも5つ以上。

「あーあ、やりたくねぇ。こんなときに彼氏でもいればぱーっと気晴らしに出かけられたりすんのか。」

私の周りの友達はほぼリア充なのに対して私は付き合ったことない歴=年齢なのだ。

「そんなことどーてもいいや、早く課題やっちゃお」

.

♪ピコン [まりか]

『ねえ!聞いてよ!彼氏に明日ショッピング行こって言われちゃった!どーしよ、何着てけばいいかな!』

またこれだ…自分のことで精一杯なのにそれを構ってしまう私はお人好しだ。私のいいとこでもあり悪いとこでもある。

『この間買ったって言ってた花柄のワンピースにブラウン系のカーディガンとかどう?時期的にもいいと思うよ』

『確かに!いいかもしれない!ありがと!』

こんなことしてる場合じゃないんだって。

早く課題………………

.

♪ピピピピ

「え?なに?」

⏰午前10時

.

「は?なんで…あ、寝ちゃったのか」

ドタドタ、バタン

「何この音」

誰もいない左側の部屋から音がする。

「え…なに。」





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