文芸に上下なし、出版という形態にも上下なしですよね。

個人出版、自費出版、共同出版、商業出版と、いろんな形態の出版方法があります。その中で商業出版が最高ランクの形態だといわれます。しかしながら、出版の形態にそもそも上下があるはずがありません。文芸作品の優劣を決めるモノサシなんて誰も持ち合わせていないのです。新人賞を獲って商業出版しても、近年は出版氷河期で単行本はちっとも売れず、新人ではせいぜい2~3千部程度のうれゆきです。ということは、新人賞選考委員にも売れる本のあり方、書き方なんて、わかっていないということです。どんな本が売れるなんて、誰にもわからないのです。ならば、小説投稿サイトで評判のいい、ランキングの高い小説を本にすれば売れるんじゃないかという発想で、いろんな投稿サイトがスタートしたように思います。新人賞選考委員より一般読者のほうがストレートでシビアな反応を示します。その点、投稿サイトは読者からの洗礼を受けることになりますから、自分の才能やレベルが客観的に理解できます。クドクド申し上げてスミマセンてしたが、お互いに温かいまなざしで投稿作家さんを応援し、励まし合って前に進みたいものです。