温泉たまご

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

温泉卵と・・

僕がその手にしたのは 美味しそうな温泉卵


切ない想いを抱き 僕はそれを口にする

「はあ・・」


修学旅行の温泉 温泉といえば 覗きと温泉地の飯テロである

あ・・卓球とかもあるか


「裕也 覗きに行こうぜ クラスメートやあの美少女アイドルグループが

風呂に入ってる」


「!」

僕らは連れ立って 温泉の女子風呂へ


顕わに脱ぎ捨てられる 

ブラやパンチイなどの下着に 綺麗すぎるツヤツヤなお肌と

膨らみかけた胸なお肉

ぷるぷるんっとしたお尻などを鑑賞しつつ


しかも今回は 撮影に来てる美少女アイドルグループまでいる


僕らは『それを青春だ~』とか 

『神さま 今日も至福をありがとうございます』・・・とか

言うはずだったが


そうなのだ

そう言って そのありがたい幸せをかみしめるはずだった

生憎、捕まってしまった


なんで教師一同とかアイドルのマネージャー達がパトロールしてるんだよ


それになんで 第一発見者は よりにもよって猫なんだよ!


にゃんパトロールしていた 可愛いご近所の猫ちゃん達が

餌をくれとばかりに泣き叫び


隠れていた場所を発見されて、悲鳴と怒号と共にタライやら石鹸、シャンプー瓶が飛んできた


タオルを巻いた女子に踏まれ、蹴とばされる ちょっとした喜び

いや、あの、その・・・しくしく


そんでもって 食事抜きとなった僕らは

前に買っておいた 温泉卵を涙とともに食べつつ こうしていた


せつない温泉卵の味だった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

温泉たまご のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画