三人目 〜花乃芽 堅太〜
私の名前は
世界人口九割超えの信者数を誇る信仰団体
【幸福信仰団体〝HFG機関〟】の百を超える組織団体の団隊長である
そして女子高生、
昔から何かすれば簡単に結果を出せてしまう性格で、気がつけば〝HFG機関〟の団隊長としての地位についていた
そんな仕事をする中で、初めて妻の
結果、私は
しかしある事件が起きた事で、
また団隊長の立場からもその時に、十億とも言える莫大な賠償金を払い去った
今でもその原因となった事件を私は覚えている
実は私たちの間には
兄の名前は
だから私と妻の
あの事件はそれが原因で起きたのだ
それが
それを知らずにいた私が、それに気づいたのは
何気ない散歩の一時に
「実は今日、
お父さんの知り合いの暗殺者さんに言ったの」
と笑顔で答えたのだ
まだ幼いその子の口からそれを聞いた時、私はこの子の中に悪魔を見た
…そして事件は起きた
妻の
後で知ったが
そんな事があり、精神を病んだ妻を治すため沢山の精神科医を当たって記憶を封印した
私との間には子は一人、
その後私は、記憶が蘇らないように団隊長の隊を捨て【幸福信仰団体〝HFG機関〟】から脱退した
それでも、記憶を無くしただけでは、心の奥底にある
妻は記憶が無くても〝どう接するのか分からない〟と言い出して結局、私たちは
それから少しして、
最初は話を聞く気もなかったが、あの
だから妻の
その後に聞いたストーカー被害も含め、私たちは結局何も
それから
あの事件の事はすっかり忘れているようで、
本当に見違えるほど成長したと思える
そんな
私は昔、信仰団体団隊長のツテで知り合ったカウセリング専門の人に習った方法で、
その効果もあってか
それから少しして
思いのほかに繁盛し、
常連客の人には
どの客もすごく心優しく、
その事もあり、
常連客の若い夫婦は私より
よく
そのおかげもありすごく仲が良い雰囲気が見える
店の名である〝憩いのカフェ〟らしい場所になった
そんなある日、シングルマザーの人が常連客の若い夫婦と一緒に店にきた
事情を知ってか知らずか、
たしかに明るくなってきた
そんな様子がシングルマザーの人にも伝わったのかもしれない
それから何度か訪れたシングルマザーの人は、息子さんを連れて〝憩いのカフェ〟に訪れた
息子さんはまだ幼いなりにもしっかりとした考えや、大人に引けを取らない態度が目立つ子供だった
ある日、
そこにシングルマザーの息子さんが来店された
そこで息子さんと少し話している様子だが、急に
カウンターに戻って来ると
「あのテーブルのお客さん、いつものカフェオレ一つだって」
とだけ言い残し二階の寝室へ戻っていった
私は気になり、そのシングルマザーの息子の所にカフェオレを持っていき話をした
「何か話してたみたいだけど、娘と何話してたの僕?」
と言うとシングルマザーの息子は一言
「お姉さんを通して見てる人が誰か聞いただけ」
と訳の分からない事を言う
しかしこの事はもしかしたら
〝もしかしたら、まだ
私はそう感じたが、
その後、私は昔のツテを当たり頭を下げて再び
その裏では、また
多分、シングルマザーの息子に言われた事が、ストーカー被害をまた意識させているのだろう
もう一度、カウンセリング専門の人に聞いた方法を試したが、二度目以降は効き目が薄いらしい
心配して親友の
ある日、いつもの様に
快く迎える
それを
「
と呼ぶがいつもと違い
せっかく来てくれた
「もしかしたら、少し疲れてるか、寝てるだけかもしれない」
と言いながら
それからしばらくしてーー
〝バタン〟
と二階から大きな音がする
その音に
「少し見てくる」
とだけ言い残し二階に上がった
それからまた再び
〝バタン〟
と二階から大きな音がする
私はその音に〝妙な胸騒ぎ〟がし二階に上がった
そこには
私は急いで駆け寄ろうとするが、廊下にある赤い液体を見てそっとその近くを見つめる…
そこにいたのは
手には包丁が見える
〝まさか、記憶が戻って・・・〟
そう思ったが
その目に光は無くまるで人形の様に心を閉ざしたみたいだった
私は
「
その声に反応する様に私を向くと
「この子を見捨てた奴がよく言うね」
と少年の様な声が聞こえその瞬間、
刺された場所から感じる〝冷たい感じ〟と〝暖かい感じ〟が混ざる不思議な感覚と共に、視界がぼやけていく
その刹那、私は
その時私は、シングルマザーの息子が言ってた
「お姉さんを通して見てる人が誰か聞いただけ」
の意味を悟った
〝そう言うことか、、、どうりで犯人が見つからない訳だ〟私はその意味を悟ると共に意識が無くなった
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