感じる想いは様々なれど、歴史の大河の一幕を感じさせる作品

テンプレに始まり、テンプレの中にそっと収まる物語とは真逆と言って良いだろう。

読み終わった後、終わったのだと一抹の寂寥感を感じる物語でもある。

それはすでに過ぎ去った歴史のよう。

納得がいかないと思う、それもまた良い感じ方であるように思う。
この物語を読んで感じる物は様々であろうが、好きも嫌いもそれぞれに読んだ人に何かを感じさせる。

この物語に触れた者は、それぞれの登場人物の『その後』に思いを馳せる。
その未来がどうであるのか、想像する以外の術はない。

それもまたこの物語の醍醐味であるように思えてならない。

同時に静かに思う。
結末がどうであれ、物語はこうであってほしいとも。

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