第4話 敵がこれと酷すぎる

やばいやばい!

どうするんだよこれは!

「カレンっ!早く逃げろ!」

俺がそう言うと、

「あなたこそ早く来て!『 チェネリタス』!」

なんだ?急に体が軽くなってきたぞ。

「それはスピードアップの魔法よ!早く逃げましょ!」

「わかった、今行くぞ!」

そんなことを言っていると、


ピロンッ


と音がした。

そうすると目の前に、


『 鑑定スキルのレベルが上がりました。敵のスキルや弱点を見ることができます。』


急になんなんだよ、これ使ってどうにかしろってことか?

「カレン、ちょっと待ってくれ!」

「わかったけど...あと2回しか防御魔法かけれないわよ。」

それだけでも充分だ。

鑑定スキルを発動させて見ると、弱点とスキルが表示された。

スキル:邪神召喚、エクスプロージョン、ハリケーン、創造、破壊、因果律操作、時間停止、攻撃無効、即死魔法

弱点:罠

おかしいだろ。

ん?弱点が罠だって?

これは行けるぞ!

「カレン、今から罠を仕掛けてこいつを捕まえる!」

「ちょっと、バカなこと言わないでよね!死んじゃったらどうするのよ!」

心配してくれてるんだなぁ。

ここはいいとこ見せないとな。

自分の足元に罠を設置し、ニワトリの餌を近くにあった棚の中から取って罠の上に置く。

「かかってこいやぁぁ!」

「コケェェェェェ!」

叫んだニワトリがダッシュしてきた。

ニワトリが踏んだとこはボコボコに崩れ、大変なことになっている。


パリンッ


また結界が破れた。

「ヒロトッ!」

正直言ってチビりそう。

そんなことを思っていると、ニワトリが罠にかかり、

「コ、コケェ?」

ロープに吊るされたニワトリは暴れることも無く、静かになった。

「だ、大丈夫だよな?」

ゆっくりと近づきツンツンしてみたが、何も反応がない。

「全くもう...こんなことしなくてもいいのに...それより、レベルどうなったの?一応捕獲してもレベルは上がるはずだけど...」

それはすごい、このニワトリはレベルがおかしいからそうとう上がってるんじゃないか?

「さ、早速見てみよう!」

冒険者カードを手に取り、それを見てみると...

「「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」」

過去一の叫び声が上がった。

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敵が誰だかわからない? じろー @JIRO-ID

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