1章:既壊人形は誰が為にある?その答えを誰も知らない。

いつかの景色 真の邂逅



荒廃した街並み、根が地上に根付いた未踏の域。

かつて並みいる列強に攻め入られるも、そのことごとくを阻み自国を守り抜いた強き国二ホン。

その首都トウキョウ。


かつての面影は無残な瓦礫と化し見る影もない。

いつもは異形蠢く人類未踏の領域はしかし今日ばかりは極めて静かであった。


倒れ伏せる異形どもの死屍累々の絨毯の中、


立っている者は11人。


うち10人は華やかな年ごろの少女たちであった。


異形の屍に腰かけて


少女たちを見下ろす者が一人。


少女たちの中から薄桃髪の少女が前に出る。


死をまとったかのような凄惨な雰囲気をまとうその者に少女は問いかけた。



「お名前なんていうんですか?」



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キカイ人形と花の乙女たち~この身を焼き尽くさんばかりの憎悪の行方は?~ 矛盾ピエロ @hokotatepiero

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