文芸同人誌企画の現状とポイントについて
さて、前回はTwitter上でわたしが文芸同人誌の出版を企画し、それに対しての反応を受けて浮上したいくつかのポイントについてお話しいたしました。
今回はその部分をより具体的に、かつどう解決するべきかというポイントについて書いてみます。
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・Amazonでの出版にかかる利用規約やガイドラインを確認することが大前提
これはもっともなことですね。
そこで禁止されていることをやってしまったりしたら論外ということになりますから。
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・著作者(自分を含む参加者)が複数人いる場合
Amazonでの出版する場合、書籍の設定でメインとなる著者のほかに、共著者や表紙をデザインしたイラストレーター、翻訳者、編集担当者などを選ぶことができます。
しかしながら、何人まで追加が可能かはしっかりチェックしておく必要があります。
たとえば極端な話ですが、参加者が100人におよんだ場合、その100人全員を登録することは果たして可能かという疑問が生じてくるからです。
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・参加希望者の方の中に未成年者がいらっしゃる場合
弁護士の先生のお話によると、保護者さま(法定代理人)への確認および許可があれば、特に問題はないとのことです。
これは法律うんぬんの話ではなく、常識や良識の範囲内ということになるそうです。
言われてみればもっともですよね。
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・Twitter上でやり取りするのが無難?
これはTwitterの機能にダイレクトメッセージ(以下:DM)があるからです。
たとえば執筆したデータをやり取りするとき、メールアドレスを交換するにせよ、クラウドストレージサービスの固有リンクを共有するにせよ、公開の場所でおこなうのはあまりにも危険をともないます。
間違ってタイムライン上にでも流したりしたら、著作権の観点からも問題となるのは明白ですね。
そこでDMの機能が効いてくるわけです。
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・収益が発生した場合、その分配方法はどうするか?
先生のご指摘によると、これはずばり「頭数で割るのが一番」だということです。
全体の総文字数をそれぞれの参加者の文字数のパーセンテージで……
というやり方は確かに公平ですが、算出方法が複雑になるぶん、トラブルの原因になる可能性が高いとのことです。
たくさん書いてくださる方には申し訳ないことですが、上記トラブルを防ぐ手段として、頭数で分配したほうがよさそうです。
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・インセンティブの支払方法はどうするか?
これは最近知ったやり方なのですが、Amazonギフト券をメールアドレス宛に購入して送るというものがあるようです。
これならお互いのメールアドレスさえわかっていれば、匿名でのやり取りが可能となります。
メールアドレスを共有する場合は、やはりTwitterのDM上でということになると思いますが、あくまで選択肢の一つということでご理解ください。
・データの共有方法
データの容量も考慮しなければなりませんから、Gメールがよいかと思います。
あらかじめ専用のアカウントを作成していただくのがおそらく無難でしょう。
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さしあたりこんなところでしょうか。
あと一番重要なのは、著作権を含む知的財産関係ですね。
著作権自体は作者さまが保持するのは当然として、著作物の出版権は誰に帰属するのかという権利問題はじゅうぶんに考慮する必要があります。
出版に関するトラブルに多いパターンが、この権利関係だということです。
これについては上述のように、Amazonでの規約等の確認は大前提ですし、いまは時代ということで、クリエーター向けの著作物にかかる権利関係のガイドブックがたくさん存在するようです。
かなり専門的なものからQ&A形式のものまで、いろいろと刊行されているようですね。
また、ネット上のブログ記事などにも、類似した体験談を書かれているライターさまなどがいらっしゃるようなので、じゅうぶんに精査したうえ、参考にできればと思います。
けっこう長くなってしまいました。
おっかなびっくりないっぽう、こういう未知なことへの挑戦はワクワクする側面もあります。
先生のアドバイスによると、
「あまり神経質になりすぎないことです。しかしいっぽうで、細かいところまで考えておくに越したことはないです」
とのことでした。
要はバランス感覚ですね。
気にしすぎてもしなすぎても、見えなくなってしまう可能性があるということです。
なかなか難しいですが、
「せっかく立てた企画なんですから、楽しんでやることが一番大事ですよ」
先生、かっこいい!
というわけで、いろいろと調査しているのが現状となります。
先生のおっしゃったとおり、楽しむのが一番ですね。
これが苦痛になってしまったら本末転倒ですし。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
目下、参考書と格闘中です。
また新しい情報が入り次第、更新したいと思いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
Webクリエイターのためのセルフ出版マニュアル 朽木桜斎 @Ohsai_Kuchiki
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