【幻想旅行記】旅しているのは己の内面

いかにもありそうな島、ゴートラスタ島。
思わず検索してしまいました。

作中で紹介されてる作家も小説も、全てフィクションなのだろう。
けれどこれは、作者内の「リアル」を描きだしている。

飯沢耕太郎の『ザンジバル・ゴースト・ストーリーズ 』と『石都奇譚集』は、現実のことを書いているのに、いつの間にか幻想性全開になる。

『ゴートラスタ島で、三日月を伸ばしたくて』はそれとは反対に、すべてが幻想なのに、この旅行記は「現実そのもの」であるということがわかる。

どちらも似たような浮遊感があって、とても面白かった。

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