主人公の少女アグニは過酷な運命を背負っています。
天界で反旗を翻したものの敗れ、怨念を抱いたまま転生したいわゆる祟り神に生まれながらに憑りつかれていたのです。
生まれるとともに母親を殺してしまったアグニ。
この出生のエピソードで思い出したのが日本神話において、生まれたことで母神を殺した炎の神。
この神は母神を殺したことで愛されることなく、父神に首を断たれ殺されてしまいますがアグニは違います。
呪われた出生でありながらも皆に愛されたのです。
ところが祟り神の影響は大きかったのか、愛されながらも歪み傲慢な悪役令嬢へと成長していくアグニですが彼女にはこの世界の誰にもない特質を持っていたのです。
そして、正しい道へと導いてくれる師との出会いがアグニに何か、変化を与えてくれるのか?
ともすれば、力に振り回されそうな主人公がどのような道を進んでいくのか?
展開がとても楽しみな作品です。