第6話 木霊する歌声 返礼の歌声 きよしこの夜
「少々くたびれて、汚れてるわ 新しいマフラーに手袋よ」
「ねぇ今日はクリスマスよあの頃、歌った歌の1つ」
彼女は静かに
‘‘きよしこの夜‘‘を謡だす
僕もその歌を謡だす
すると…他の兵士もつられたように同じく
‘‘きよしこの夜‘‘のメロディーを歌う
不思議な事に 皆が
‘‘きよしこの夜‘‘を合唱して…
戦地に歌声が響き渡る
風に流れて この曲に
呼応して返礼を返すように 向こう側の兵士も
このクリスマスの曲を謡だす
やがて豪から出て 皆が敵も味方も
手を取り合う
今この時だけは…
「メアリーがいない 女の子がいなかったか?」
「? なんの事だ?誰もいないよ」他の兵士が答える
残されたのは
傍に新しいマフラーと手袋
それはクリスマスの奇跡
と呼ばれた出来事の日
人の世に平和と慈しみと優しさがあります事を
メリークリスマス
懐かしき歌声が響き渡る のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます