ただ消費されるだけではいけない!

あらすじではよくある異世界転生モノで、ちょっと社会構造の違いからくる様々を物語としているのかなと思いながら読みました。
が、そんな生易しいものではなく、この物語は現代人が絶対に忘れてはならない、抱えて生きていかなければならないものが根底にテーマとして流れているように思う。

領地領民に縛られている=先祖代々の土地に縛られている と同義
けれどそれを捨てて生きられぬ、というのが現代人と逆行しているところで、この物語をしっかり支えている。
もちろん、生まれ育った土地を捨てて新しい土地で生きていくことに対して、批判するつもりも無いけれど
その儒教的価値観と、「誉れ」という意思の力を改めて考えさせられました。

追記:書籍版も買わせていただきました。

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