第35話 うちの妹はちゃっかりしてる

お久しぶりです。作者の夕方です。

続きを書きたいと思ったので、書かせて頂きます。相変わらず不定期ですが、何卒よろしくお願いします。


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昨日は柴田さんの家で夕飯を頂き、家に帰った。

柴田さんのお母…。栞のお母さんには泊まりを勧められたが、さすがに付き合った当日に泊まりは難易度が高すぎる。あと栞が異常なくらい恥ずかしがっていたからこちらもなんかアレだった。


(圭と若宮に報告しないとなぁ)


昨日は疲れていたので帰ってすぐに寝てしまった。


早く寝たせいか、初めての恋人ができて気分が高揚してるせいか分からないが今日は日曜なのに6時半に起きるという偉業を成し遂げた。


(親には...言わなくていいや。奏には口止めしておこう)


眠い目を擦りながらスマホを開いたら柴、栞から連絡が来ていた。


〈おはようございます〉


おぉ、なんかカップルぽいな


なんとその連絡が来ていたのは5時半だった。

ちゃんとミュートメッセージで送ってくる辺りさすがだな。てか、全然偉業じゃねー


そんなことはどうでもよく、なんて返そう。普通におはようだけでいいのか?何が絵文字を?グッドモーニング?クソ。分からねー


俺は散々迷った挙句、1番無難な

〈おはよう〉

だけだった。

なさけね〜



今日は何をしようかな。

彼女ができたからって、柴田...じゃなくて、栞といる時以外は普通の久保航大でいいんだよな?


ピコン!


〈朝早くにごめんね。返事来たから起きてると思って!今話せる?〉


柴田さん!朝早くから連絡できるなんて幸せすぎる

落ち着け俺。いつも通り、いつも通りでいいんだ


〈話せるよ。どーしたの〉


〈付き合った翌日からめんどくさいなと思うかもだけど〉

〈今日デートしない?〉


おい!デートの誘いがきたぞ。これは現実なのか?しかもしば、栞からだぞ

〈全然めんどくさくないよー

むしろ嬉しい〉


〈ほんと?よかった〉


〈デート行こ!早く起きて今日何しようか考えてたたけだし〉


〈やった〉

〈映画行こ!見たいのがあるんだけど1人だと恥ずかしくて。場所は西森駅前の映画館ね〉


〈いいよ!〉


〈ちなみに見るのは『10年前の君と僕』なんだけど...〉


〈あー、今話題のラブロマンス映画ね〉


〈うん。ラブロマンスは男の子だと嫌かな?〉


〈大丈夫だよ。俺結構ラブコメ好きだし〉


〈りょーかい。じゃあ15時に航大君の家に行くよ〉


〈映画館の方が近くない?〉


〈一緒に行きたいの!〉


可愛い。何この生き物、ほんとに俺の彼女?

〈じゃあ俺が行くよ。親に言ってないしちょっと恥ずかしい〉


〈じゃあお願い。あっ、あとできればバイクがいいです〉


〈おっけー〉


〈じゃあ後でね〉


〈うん!〉


はぁー、なにこれ。

LINESだけでめちゃくちゃアドレナリン出たんだけどサイコーかよ。



そろそろ顔を洗うかと思い、洗面所に向かった

ガチャ


「あ、お兄ちゃん。おはよう」


「おー、未来。ちょうどいい」


「その前に!」


「あ、おはよう」


「うん。それで」


「柴田さんのことを母さんに言うなよ」


「うーん、どうしよっかなぁ」


「頼むよ。母さんにいじられたくないんだよ」


「ほしい化粧品があったんだけど、高かったなぁ」


「買えと?」


「いや、そんなことはないよ。ただ思い出しただけ」


「分かった。買ってやるから」


「交渉成立だね♡」


はぁ〜。うちの妹はちゃっかりしてるよ

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ヒロインの好感度をカンストさせるにはどうしたらいいか 夕方 @teeru

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