第23話
相変わらず、ごちゃごちゃしていた。
「しょうがないのう」
カラシニコブは、年季の入った机の上に山積みされた重厚な書物や小物を、黒い床板に移動させた。
やっとできた机の隙間に、一冊の書籍を広げた。
『レイル・ロレットの伝記』と書かれている。
博士は、床に落ちた万年筆を拾うと、最後のペェジに更々と何かを書き加えた。
『やがて、地球が笑顔に充ち溢れ、過去に放出したレイルのエンライトメントパワァを充分に取り戻したころ、レイル・ロレットの意識は、相変わらず殺風景な彼の部屋に戻ってきたのだった』と。
レイル・ロレットの伝記 はぬろ〜 @kokuzo
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