(おまけ)教えてアインシュタイン

本作品は「詩集 Answer」の宣伝用に執筆したものになります。


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「よし、じゃあ、この問題わかるやついるかぁ~」


「先生、質問よろしいですか?」


「うん? どうした? 言ってみろ」


「どうして僕たち問題に答えないといけないんですか?」


「はぁ? なに言ってんだお前?」


「だって僕たち卒業したら答えのない問題に直面することのほうが多いですよね?」


「……とりあえず、今この問題にはちゃんと答えはあるぞ……?」


「シュレディンガーの猫だって蓋を開かないと生きているかどうかわからないのに、どうして答えを出す必要があったんでしょうか?」


「はぁ……やれやれ、ここは高校だから厨二の質問は中学校で卒業しといてくれよ」


「そもそもアインシュタインでもわからなかったんですよ。神はサイコロを振らないとか負け惜しみを言って」


「わかった、わかった。お前の言いたいことは、よ~くわかった。先生、お前たちのこと、ちゃんといつも見てるからな、安心しろ」


「じゃあ答えなくてもいいんですね?」


「数学の問題の一つや二つくらいどうってことないさ。でもな」


「でも、なんでしょう?」


「青春の高校生活は人生で一度きりだからな? お前のバレンタインの本命のお返しの答えはちゃんとホワイトデーまでに決めておけよ」


「…………」


「あと、ついでに言うとだな、アインシュタインの言葉で、人生を考えるのは上半身だが、運命を決めるのは下半身だ。という言葉があるそうだ。参考になったか? よし、じゃあ本日はここまで!」


「きりーーつ、きをつけーー、れーーい」


「…………」


「ねぇちょっと、さっきの質問はどういう意味か説明してもらえるかしら?(フヮサァ)」


「あ……あの、さっき先生に聞いてたことって……(キュッ)」


「ちょっとぉ!? アンタあたまがサイタマァァ?」 └|∵|┐


「い、いや、ち……ちげーよ、違うんだよ! 最近Webで読んだ『Answer』っていう詩集があってさ、ちょっとそれにモロ影響受けちゃってさ……!?」


「「「……ギロッ!……」」」


「あの~~! 先生! 僕、補習受けま~す!!」


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本作は、「詩集 Answer」の連動短編です。

https://kakuyomu.jp/works/16816452218769576154

https://ncode.syosetu.com/s1677g/


「サイタマァ?」└|∵|┐は、私の好きな秋月一歩先生の

「ハニワンゲリオン」からの引用になります。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894675122/episodes/16816452218568989701

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詩集 Answer TiLA @TiLA_k

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