醜き罪人に救われる

命を奪う、己の業を忌む男。
醜く生まれ、罪に穢れた女。

江戸後期、現代とは死生観も異なる世界で、脆い命をつなぎめぐり合った二人。そのとき女は男を救い、男は、何ができるのでしょうか。

不浄の刀そのもののように、仄暗い世界ながら、どこか美しく、儚い光を宿した物語です。