やめぴおねえニャン

 2021年12月26日クリスマスの次の日に、やめぴちゃんは、ぴいこちゃんやちび太くんたちに見守られながら「天国バカンス」に出発しました。

 人間のママから「北の国に帰るサンタクロースさんのソリに、先ほど乗って行きました」とメールが来たのが、ちょうど春に出版予定の絵本の原稿を書いていたときでした。

 やめぴちゃんは、面倒見めんどうみの良い姉御肌の猫さんでした。

 新入りの猫やなかなか馴染めない猫たちにも親切で、でも押し付けのない優しいサビ猫さんだったそうです。

 


 やめぴちゃんをお庭に埋葬した日の翌朝。

 ぱちおくんは猫トイレの屋根に上って、虹の橋に届けとばかりに「なーおなーお」とおとむらいの歌を歌いました。

 ぴいこちゃんたちみんなは、その歌を聞きながら、ずっと窓からお庭を見ていました。



 虹の橋には、Oさん宅の初代保護猫マシロさんたちがいます。

 きっと、今ごろは懐かしい再会を果たし、他にもお友だちがいっぱいできて、みんなで地上の話に花が咲いていることでしょう。

 虹の橋に着いたら、もう鼻づまりで苦しくもないし、おなかのリンパ腫も地上の体といっしょに置いてきたんだから、やめぴちゃん、マシロさんたちとバカンスをじゅうぶんに満喫してください。


 そして、いつかまた、会いましょうね!

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ガタゴト線路とキラキラ金平糖〜頭に大怪我をした仔猫のお話 水玉猫 @mizutamaneko

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