クローズドサークル、魔法少女、デスゲーム。友情、百合、裏切り、血の匂い

正義のために、弱き人のために戦う魔法少女。

魔物という、普通の人の目には見えないモンスターに抗う力を持つ。

髪の色、目の色、戦闘衣装、性格、固有魔法。
十人十色。カラフルでワンダフル。
キャラクター豊かな魔法少女が13人。

彼女らが謎の館に集められ、自由に殺し合う殺戮のデスゲームに巻き込まれます。


魔法少女が皆それぞれ持つ多彩な固有魔法。
それらを駆使して、魔物どもを蹴散らすように、力で制圧すれば良いか?
これはそんな簡単な、横暴な、野蛮なゲームではありません。

人の目を避けて、誰の仕業か分からないように殺す。
様々なルールを守り、極めて紳士的に命を蹂躙する。
他者に罪をなすり付け、自らの穢れを偽りで彩る。

そんな知的で夢のある、魔法のような非日常体験。

ひとたび殺人が起きた瞬間から、
犯人は逃れるための、村人側は生き延びるための、
捜査時間が少しだけ、与えられます。

殺し、逃げおおせた人には悪の祝福と夢の実現が、
正しい殺人者を糾弾した人には、生存の許可を与えられます。

他者を殺し、自らを守るか。
他者を尊重し、地獄を生きるか。

魔法少女としての、『正義』を試される試練。

荒地に僅かな希望を持ち寄り、信頼を築き上げるか。
心の隙間に悪を潜ませ、欲のために他者を蹴落とすか。

どちらが簡単で、どちらが険しい道のりかなんて明白。



ただ、これだけは言わせていただきましょう。

最後に生き残った人が、『正義』ですよ。
自らの『正義』を証明するために、魔法少女は挫けない。


そんなこんなで、この物語。
ミステリーファンなら垂涎の的でもある、
『読者への挑戦状』が楽しめます。

登場人物たちが自らの『正義』を証明するために、
知恵を搾った悪行を、
なんの力も持たない僕たちが、
「悪い子だねぇ」「これで隠したつもりかい?」
と、横槍を入れるイベント。

あぁ、間違えました。

この物語の作者が、自らの『構築した謎』を証明するために、知恵を搾った悪行を、
なんの力も持たない読者こと僕たちが、
「悪い子だねぇ」「これで隠したつもりかい?」
と応援コメントで震えさせるイベントです。

作者にダイレクトダメージを与える良い機会です笑

最終的な推理コメントは、ネタバレになる可能性があるので、それぞれのチャプターの『読者への挑戦状』ページにコメントすることにしましょう。



『読者への挑戦状』は、問題編の中に、僕たちが推理をして、犯人当てができる最低限以上のヒントが、きちんと明記してある、フェアな勝負です。

フェア、と言っても、作者側のスキルは強固です。
場所も登場人物も被害者も犯人も全て用意できる。
弱点も心臓部も全て書かなければなりませんがね。

それらを紛れさせる防壁、要塞、罠を掻い潜り、
ミスリードとスケープゴートを選り分け、
真犯人の肩に手を置き、「さて」と耳元で囁く。

チャプター1の舞台は整いました。
さぁ、楽しく愉快な、血も凍る殺戮の舞台。

僕たち読者もまた、最低限のルールを守り、
彼女たちの歪んだ『正義』の顛末を見守ることにしましょうか。

『正義』のために戦う魔法少女。
『正義』とは一体何なのか。
自分たちが何のために戦っているのか。
それを証明するには、生き残るしかありません。

『どんな』ことをしてでも、生き残るしかありません。

最後に生き残った人が『正義』です。


※なお、『正義』の概念は、作者と僕とで違う場合があります。各々の『正義』を持ち寄って、お読みください。



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