最弱のゴールドモンスターに転生したけど硬化のスキル鍛えまくったら当たっただけで敵が倒れるようになっていた

@kotori021

第1話 転生&硬化

「ピチャッ」

その音と同時に目が覚めた。

(ここはどこだ?)

そう思った。

周りを見渡すと洞窟のようなところだった。光が所々に光っている。しかもいつもより目線が地面につくぐらいに低い。徐々に頭の回転が追い付いてきた。(そうだ。俺は車に跳ねられて…死んだのか?

だけどそれだと意識があるのはなんでだ?)

思い出してみる。


高校生だった俺はいつもどうり下校していると行きなり車が飛び出ししてきて跳ねられた。車の速度は速かったし、助からないだろうと思っていた。


だけど意識がある。ってことは生きているってことだと思った俺はとりあえず動いてみることにした。変な感覚だ。まるで小さい生き物になった感じがした。そして近くにあった水溜まりで自分を確認しようとして覗き込んだ。

(えっ)

そこには、金色をし、毛並みが綺麗で、つのが額からはえているウサギがうつっていた。

俺は心のなかで苦笑いしながら思った。

(ウサギに転生しちゃったよ)

もともとの性格の影響なのか、慌てることはなかった。前の自分は本ばかり読んでたからこういう展開も大体わかった。

でも心ののなかでは(なんでウサギなんだよっ)っと思ってたのは内緒だ。

体の感覚としては体に毛布がかかったような感じだった。四足歩行も、問題ないくらいに動かせていた。

そして額にあるつの。ホントになんなんだろうと思いながらも色々試してみることにした。

まずは強度だ。一応体の一部?であるつのが簡単に折れたりしたら流石にへこむ。しかも水溜まりで見た限りだと、普通に額とくっついていたから痛いと思う。だから確かめる必要がある。

うかつには動けないから近くにあった岩で試してみることにした。

まずは刺した時の威力確認のため、岩に向かって頭突きした。

「キンっ」

と音をたてて弾き返された。

(簡単に岩は貫けないかー)

と思いながらも落ち込んでいた。

次は何か不思議な現象がないか考えていた。異世界に来たのだから前の世界とは違う現象もあるのではないかと思い、つのに意識を集中させてみることにした。

その瞬間、自分でも何が起きたかわからなかった。でもつのだけに何か変化が起きたことはわかった。

何か試してみようと思い、もう一度岩に頭突きをした。

そしたら少しだけ岩を削ることに成功した。そしてこれがどんな能力か大体は理解することができた。

(なるほど~、つのを硬くするものだな!)

ただ、岩を削るだけの力でこの世界を生きていけるのかが不安になった。

(でも、このままいても何も変わらないからとりあえず進もう)と思い洞窟の外を目指して進み始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最弱のゴールドモンスターに転生したけど硬化のスキル鍛えまくったら当たっただけで敵が倒れるようになっていた @kotori021

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ