概要
ふたりは自転車で宇宙へ行く
主人公の高橋は同じクラスの佐伯さんを心から恐れていた。佐伯さん、いや、彼女のことを名字で呼ぶものは少ない。みんな彼女を宇宙人と呼んだ。日本語を話さず、日常会話はすべて「ピポピポ」。そんな人間が隣の席にいるのだから、高橋にしてみればそりゃ怖い。ピポピポとしか話さない彼女を、高橋は「もしや本当に宇宙人なんじゃないか」と疑うようになっていた。佐伯さんへの恐怖と疑惑を打ち砕くべく、その住処を暴き、彼女が人間であることを確認するため、放課後彼女の帰路を付けることに……。
とある理由から宇宙を目指す宇宙人こと佐伯さんと、ひょんなきっかけから佐伯さんを好きになってしまった高橋。
ある夏の日、花火大会の夜にふたりは自転車に乗って宇宙へ行く。
※ノベルアップ+、小説家になろうにも投稿してます。
とある理由から宇宙を目指す宇宙人こと佐伯さんと、ひょんなきっかけから佐伯さんを好きになってしまった高橋。
ある夏の日、花火大会の夜にふたりは自転車に乗って宇宙へ行く。
※ノベルアップ+、小説家になろうにも投稿してます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自転車の後ろに宇宙人を乗せて、少年は夜に駆ける
高校に入学した新入生が割り当てられたクラスで自己紹介。予定調和で終わるはずだったその場で、佐伯なる女子はかましてのけた。「ピポピポ、ピポパポ」。以来、宇宙人と呼ばれるようになった彼女を高橋は怖れていた。しかし、あるとき思うのだ。知らないから怖いのだと。かくて帰宅する彼女を追った高橋は、意外な真実と遭遇する。
まず注目したいのは、たった9文字で佐伯さんというキャラをこの上なく立てておられること。それは高橋君じゃなくても気になりますよねぇ。
そして物語は佐伯さんの正体に迫っていくのですが、高橋君がまた華麗に翻弄される様がリアル! 作者の都合でなぜか心が通い合うようなことなく、高橋君は困…続きを読む