王立剣魔法学園入学2

 真っ白な壁に少し濃い緑色のカーペット。真ん中には2人分の机が置てあります。窓が開いており綺麗な白色のカーテンが揺れている向こうには王都の街並みが広がっている。


 どこからかすやすやと寝息が聞こえます。寝室の方でしょうか?耳を澄まして音の聞こえる部屋に向かうとそこにはベットが二つあり、奥の方で1人の少女が気持ち良さそうに仰向けで眠っていました。


 多分この方がマーガレット・フェイさんなのでしょう。この部屋も窓が開いており綺麗な緑色の髪が風と一緒にゆらゆら揺れています。フェイ家の人たちは珍しい緑色の髪をしていると聞いたことがありましたがその通りでした。太陽に照らされてキラキラ輝いて見えます。


 こんなに気持ちよく眠っているし、起こしちゃ悪いですよね?

 マーガレットさんを見ているとこちらまで眠くなってきました。私も自分のベッドでこれからのことを考えながらうとうとしていると、いつの間にか眠ってしまいました。


「ぇ、ねぇ、ねぇってば!あなた起きないの?もう夕食の時間だよ。」


 はっ!!あれ?いつの間に寝てんですか⁈

 目に前には先ほど隣で寝てたマーガレットさんが仁王立ちして私の顔をじっと見ている。急いで起き上がって正座した。


「すみません!あまりにこのベッドが気持ちよくてつい眠ってしまいました。マーガレット・フェイさんですよね‼︎レイン・アスファルトです!これからよろしくお願いします‼︎」

よし!自己紹介はちゃんと出来ました。念願のお友達になれるかしら。


「レインね、よろしく。私のことはマーガレットって呼び捨てでいいから。それと早く行かないと夕食の時間、終わっちゃうよ?」


 いけません!時計を見るともう7時を回っていました。食堂は8時までしか開いてないと書いていたので急がなくては!

 ベッドから降りると2人で急いで食堂に向かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

わたし、辺境伯令嬢です! パッチ @Patti

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ