王立剣魔法学園入学1
「こ、ここが王立剣魔法学園……」
あまりの大きさに言葉を失ってしまいました。今、目の前にあるのが私が明日から通う王立剣魔法学園です。門の奥には大きな演習場が広がっていて、その奥に周りにある塔などと比べ物にならないほど大きな建物があります。入学試験もあそこで受けました。おそらくあれが本校舎なのでしょう。
でも今日行くところはそこではありません!私が立っているところから少し行くところにもう一つ別の大きな門があり、その中に左右対称の大きな建物があります。此処ここが学生寮です!この学校は貴族平民問わず全員寮に入ることとなっていて寮の大きさもそれに適したサイズになっています。
馬車を降りハリウス達と別れ、女子寮に向かいました。
周りには私と同じ新入生の人たちが沢山います。馬車で来ている貴族の人たち、友達同士仲良く話している平民さんたち。
よく考えたら私、この学園に友達、いえ!知ってる人すら一人もいないです…
従兄弟で侯爵家のハーベルお兄様も通っていらっしゃるけど4年生だし魔法専攻でしたよね…。
私のような人も1人ぐらいはいるはずだから大丈夫ですよね?
この学校は剣魔法っていうことだけあって自分が剣か魔法、どっちをやりたいか選ぶことができるのです!もちろん私は騎士専攻‼︎どちらにしても一年生はそんなことなど関係なしに両方の基礎をやるのですけどね。
「辺境伯家のレイン・アスファルトさんですね。この学園へようこそ。どうぞ、部屋の鍵です。こちらに書かれた寮生活でのルールをきちんと読んでおいてくださいね。」
受付を済ませ荷物と部屋番号の書かれた鍵と規則が書かれた紙を持ち、703号室に向かった。
必要な荷物は先に送っているので今持っているものと言ったら最低限の生活必需品だけです。
転移魔法の書かれている魔法陣の上に立ち、7階へと念じました。
ここのような階数のある建物ではこのような最近王都を中心に普及し始めている、転移魔法陣を利用することが多いのです!私もこの前の入学試験で初めて体験しました。
転移魔法と言っても防犯のため登録しているところしか行けないとか。
目の前が真っ暗になり、ちょっとした浮遊感のあとに新たな光景が見えました。
私の家とまではいかないけど凄く豪華な内装となっています!!
赤い絨毯じゅうたんがひかれている広々とした廊下を壁にある矢印を頼りに703号室を探した。
「あっ!ここです!」
私の部屋は7階の1番奥にありました。
“レイン・アスファルト”
“マーガレット・フェイ”
ドアの横に私の名前と同室らしき人の名前が書かれています!
フェイ家ってこの国の侯爵家のことですよね。同年代の子がいるとは聞いていましたけどまさか同じ部屋だったなんて!仲良くなれるかしら‼︎
もう来ていらっしゃるかも知れません!
こんこん
ガチャ
「失礼します!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます