おまけ

●柊剣介

 言わずと知れたナイスガイ。今作の主人公。

 色々反則染みた成長速度であるが、少年漫画の主人公よりも気軽に覚醒する。

 運命や因果を切り伏せて、どんな状況でもか細い生存と勝利を掴む特異存在であるが、その代償として女運が壊滅的。

 不死殺しを成し遂げて、様々な組織から大絶賛ラブコールを受けたり、ハニートラップを差し向けられそうになって居るが、それよりも、殺意溢れる美少女たちに追い掛け回されるので忙しいとか。


●安川敦

 主人公の悪友にして相棒。

 特撮ヒーローのサイドキックの如く、色々な情報や物資を調達する。

 性格は限りなく悪。他者を見下し、他者の苦労を嘲笑い、悪魔的な頭脳を持つ人間であるが、剣介と出会って『悪党として一回限りの付き合いよりも、相棒として長々とこの馬鹿を楽しもう』と悪意の方向性を定めたらしい。

 なんだかんだ言いつつ、剣介とは仲が良いらしい。

 多分、剣介が死んだら次の日に、後追い自殺するぐらいに、相棒で居ることを人生の楽しみにしている。


●田中太郎

 復讐者にして、協力者。

 とある組織の調達屋であり、かなりの実力者なのだが、復讐の相手が悪すぎた。

 剣介と出会い、己の人生を賭して手に入れた魔剣を預け、勝利に貢献する。

 その後は、姉と怨敵の墓に花を添えて、剣介をフォローする毎日を送っているらしい。

 本人曰く、『四十代になってようやく人生が再開した気分だ』とか。


●部長

 文芸部の部長。土地神。何一つ隠していないが、邪神。

 法師に召喚された後、召喚直後の弱体化状態を狙われてボコボコにされる。渋々、土地神として仕事をしていたものの、月日が経つ内に段々とやりがいを覚えてくる。

 三体の不死の化物に関しては、友情も憐みもあったが、なんだかんだ、あの形で死ねたのが最善だったと考えている。

 最近は、とても良いリアクションをしてくれる剣介を推すのが趣味。


●法師

 なんかクソ強い法師。

 人類の中では結構強い方だが、流石に宇宙怪獣は倒せなかった。

 初恋は天狗。されど、大人になれば立場も生まれる。

 なんだかんだ、こいつも恋愛は下手くそ。


●菱沼早枝

 恋愛捕食第一位の文芸部美少女。

 その正体は、地球の記憶からバグとして浮かび上がった紛い物である。

 ただし、紛い物の中でもさらに特殊な部類なので、これでも割と精神面は頑丈。

 最初に出会ったのが、DVクソ男だったので、恋愛運はゴミ。人を殺した罪悪感と向かい合うと死んでしまうので、概ね現実逃避のために、偽りの希望を信じて人食いを続けてきたどうしようもない恋愛弱者。

 でも、演技力は高いので、捕食のために対象を騙すことは大得意とか。もっとも、今回の周期は『流石に飛鳥に譲ろうか』と自重して、素の性格を出していたら、この様だったという。

 己の罪と向かい合えないような憐れな化物だったが、最後の最後で、剣介の言葉で罪と向かい合い、先輩として見栄を張りながら死んでいった。


●九島飛鳥

 恋愛捕食第三位というか、圧倒的最下位の美少女。

 その正体は天狗。異界の侵略者である。

 人間というより、獣よりの存在なので、これでも天狗の中では賢い方。運も割と良い。そのおかげで、何とか退魔師たちからの狩りから逃れて力を蓄えて、大天狗とも呼ばれる存在となった。

 法師との関係は、姉と弟のようで、師匠と弟子のようで、割と複雑。実は両想いなのだが、互いに自分の恋愛を通せる環境ではなかった。おまけに、飛鳥は致命的に恋愛が下手くそなので、己の想いを自覚したことすら五百年の長い人間ライフの後半だという。

 ちなみに、法師の末裔であるクソガキを殺すと息巻いていたが、実際にその場面になると、なんだかんだ理由を付けてヘタレてしまう。

 そんなヘタレ天狗であったが、最後の最後には己の想いに素直になり、己へ好意を向けてくれる剣介に背を押されて、想い人の後を追った。


●土浦天音

 恋愛捕食第二位の文学少女系お姉さん。

 その正体は、遥か彼方の宇宙からやって来た巨大怪獣。

 本来であれば、惑星と同等の規模の生命体であるので、最後に剣介と戦った時はあれでも、弱体化に弱体化が重なった状態。

 昔は『人間を根絶やしにするぜ!』と荒れていた時期もあったが、人類と関わってアニマルセラピーみたいな感じで性格が穏やかに。法師に封印された時には既に、帰還は諦めていたのだとか。

 絶望と感傷に塗れて、せめて、劇的に英雄に討たれて死にたいと願う、色々と駄目な美少女。そのため、この美少女を完全攻略するためには、この巨大怪獣を殺さなければならないという本末転倒。恋愛的な意味でも、戦闘的な意味でも最難関な攻略難易度の存在だった。

 最後は、己を殺してくれる剣介に対して、初めての恋を抱き、愛を告白しながら死んでいった。とてもはた迷惑。だが、剣介は天音を忘れられないだろう。


●同人ゲーム好きの巫女

 サブヒロインと見せかけて女難要員。

 こいつ自体はそうでもないが、こいつを慕う大妖怪が居るので、剣介は近々、その大妖怪と戦うことになる。

 そして、大妖怪を十七分割して封印し、その責任を取ることになるのだが、それはまた別の話。


●実は迫撃砲を受けてもノーダメージのクソガキ

 サブヒロインと見せかけて、女難要員。

 剣介のことが、大好きであるが、こいつの力に寄せられて様々な化物が集まってきたり、そもそもこいつがトラブル気質。なので、こいつにくっ付かれると貧乏神に憑りつかれるよりも三十倍ほどの致死率を誇る。その所為で、剣介が色々苦労するのだが、それもまた別の話。


●薬師寺未海

 遅れて来た真ヒロインと見せかけて、殺意満点の死角。

 幼い頃、天音に助けられたことがあるので、天音を殺した剣介に対して尋常ではない殺意を抱いている。

 もっとも、剣介の方が圧倒的に強いという力関係なので、ほぼ毎日軽くあしらわれて泣かされいるという悲しい人。恐らく、復讐を遂げるよりも、剣介のトラブルに巻き込まれて、心が折れる方が早い。

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美少女揃いの文芸部に入部してフラグを立ててしまったが、俺は最後まで油断せずに攻略を果たす げげるげ @momonana7

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