第7話 エピローグ

 あっという間に月日は流れ、結婚式を迎えた。

 誰からもたいして必要とされていない、中途半端なポジションの姫だと思っていた私はもう居ない。

 私は自分が思っているより愛され、大切にされていたことを自覚した。王子にはだいぶ溺愛されている。相変わらず、その愛は少々重い。

 とにもかくにも結婚式を終え、私は王子の正式な妃になった。この先待っているのが幸せな結婚生活とは限らない。マリエッタのことは何一つ終わっていないし、苦労するのはこれからかしれない。

 だがそれでも、この話はめでたしめでたしでここで締めるべきだろう。

 お姫様の物語とは、そういうものなのだから。

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15、6番目の姫。~悪役になる気はありません~ みらい さつき @miraisatuki

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