「お前のそれはスローライフと呼ばない」〜自己肯定感が低すぎて追放されたと勘違いしたおっさん冒険者、辺境でスローライフを満喫するはずが規格外の能力のせいで爆速で辺境開拓を進めてしまう〜

すかいふぁーむ

短編

「頼む……パーティーを抜けてくれ」


 ああ、これが俗に言う追放というやつだろうか。

 目の前で俺に頭を下げる赤い鎧の戦士、マルク。

 俺が所属する……いやたったいままで所属していたSランクパーティーのリーダーだ。


「お前ならきっと、こんなところより活躍できる場所があるはずなんだ」

「いやいや、わかってるって。俺の力不足だ。ごめんな、気を使わせて」

「違うわよ! 私だってできるならあんたと……ヴェリルと旅は続けたいけど……」

「ああ、もう僕たちじゃあヴェリルさんについていけないんだ」


 支援魔術師の美女、パーラと、パーティー最年少ながら活躍するレンジャーのミルドがそう言う。

 こんな若いヤツにまで気を使わせてしまって申し訳ないな……。


「わかったよ。みんなの活躍を祈ってるからな」

「すまないな……このくらいしか用意できなかったんだが、これを役立ててほしい」


 そう言ってパーティーリーダーのマルクが革袋と一枚の羊皮紙を差し出した。


「これは……?」

「いままでの活躍を思えば少なすぎるくらいだが、せめてもの気持ちだ」

「そんなに気を使わなくても……むしろこの装備だってみんながいてくれたから揃えられたくらいなんだ。言われれば置いていくくらいだぞ?」

「いやいや! 使ってくれ! ぜひ!」

「そうか?」


 本当に良い奴らだな。

 こんな俺に気を使ってくれて……。いままできっと力不足の俺に苛立つシーンも多かったはずだ。

 巷では埋められない溝ができてパーティーを追い出されるときに身ぐるみを剥がされたり、場合によっては殺されかけることだってあると聞く。俺はそう思うと本当にいい仲間に恵まれたものだ。


「だがこの金までは流石に受け取れない。むしろこれでもっといい仲間を見つける足しにしてくれ」

「お前以上のやつなんてきっと見つからないさ」

「またまた」


 そんなお世辞は置いておくとして、差し出されたもう一つ、羊皮紙の方に目を移した。


「こっちは……?」

「ああ、これは紹介状でな。ヴェリルなら冒険者を続けるのももちろん良いと思うんだけど、興味があればだが……辺境開拓者を募集してたんだ。東のローステル辺境伯が新たに森を開拓して街を作るらしくて」

「おおっ! それは良い」

「本当か? だがヴェリルならこの中央での活躍だって」

「いや、辺境でのんびり暮らすのも悪くない。そうさせてもらうさ」

「そうか……」


 辺境スローライフというやつだろう。

 いいじゃないか。パーティーを追放される俺にはぴったりだ。

 せめてローステル辺境伯というかたには迷惑をかけないよう、しっかり働こうと思う。


「じゃあ、元気でな。活躍を祈っている」


 沈鬱な表情で小さく別れを告げる元仲間にそれだけ告げて、俺は宿を出た。


 ◇


「なあ、ヴェリルさんなんか勘違いしてなかったか?」

「お前もそう思うか、ミルド」


 残された三人が静かに話し出す。


「オールラウンダーの俺、支援魔術のパーラ、そして索敵や物理支援のミルド。俺たちじゃあもうヴェリルの『普通』のスピードにもついていけない」

「そもそもAランクモンスター素手で殴り殺せるような男に支援なんていらないじゃない……」

「索敵だって僕が気づくより先に本能で感じ取っちゃうし……」

「ヒールなしでも超再生するし、前衛の俺がいなくてもそもそもどんな相手も瞬殺だからな……」


 三人が一斉にため息を吐く。


「これ以上ヴェリルさんに頼るのは罪悪感が強いからって理由で決めたのに……結局お金も受け取ってもらえなかったし」

「辺境への招待状は喜んでたようだけど、あの男が辺境なんて行ったら……」


 三人がそれぞれ考える。

 どんな原理か剣を一振りするだけで真空の刃が放たれるヴェリルの剣技なら、森の木々は一瞬で薙ぎ払われるだろう。

 整地なんて地面を踏み鳴らしただけで完了していてもおかしくない。

 結局自分たちの前では一度たりとも見せなかった魔法も、あのヴェリルが何も使えないとは思わなかった。いやそもそも本人が魔法で作られてると言われたって不思議じゃないくらい人間離れした力の持ち主だったんだが。


「辺境伯様に気に入られて貴族の仲間入りか」

「辺境のギルド支部でギルドマスターって線も」

「それかもう、あっちで依頼を狩り尽くす勢いで冒険者をやっててもおかしくないわね」


 何をやらせてもおそらく、あの『マイペース』な超人ならばうまくやるだろうと確信していた。

 後ろをついて歩くだけで必死だった自分たちとは違う、もっともっと恵まれた仲間とならば、ヴェリルはかならず新天地で輝くと信じ切った目をしている。

 三人はそれぞれ、思い出話とこれからの話──主にヴェリルの活躍の予想に一晩中花を咲かせていた。


 ◇


「さてと……ここでいいんだったか」


 辺境には馬車を出してくれるらしいということで、羊皮紙に記されていた情報通りやってきた。


「俺でも役に立てると良いんだけどな」

「おう! 何だ兄ちゃん、お前も開拓組か」


 二人組の男に声をかけられる。


「ああ、そっちは?」

「ああ? 見りゃ分かんだろ! 俺たちもそうだよ。腕に自信があるんだ、こんなチャンス逃さねえ」

「それに比べてお前はひょっろいなぁ。なんだ? 辺境じゃ自分の腕っぷし一つでやってかねえといけねえんだぞ?」


 口は悪いが悪い人たちではなさそうだな。

 仲が良いし見た目も似ているから兄弟なのかもしれない。


「ありがとう。まあほどほどにやるさ」

「なんだよ張り合いのねえやつだな……まあ困ったら行って来い。俺らバイエル兄弟にかかりゃあ辺境開拓なんざ楽勝だ」

「ほう。それは良いことを聞いたな」


 次から次へと人がやってくるな。

 騎士甲冑に身を包んだ凛とした女性だった。


「それでは貴殿らの活躍に期待しよう」

「これはっ⁉ エリーフェル様⁉」

「私も有名になったものだな……だがかしこまる必要はないぞ。私も貴殿らとおなじく辺境で過ごすのだ」

「ええっ⁉ 道中の護衛だけじゃないんですか?!」


 バイエル兄弟の多分兄のほうが驚いて声を上げていた。


「すでに現地には開拓を進めるローステル辺境伯もご到着なされている。王都騎士団の一つ、蒼の騎士団の副団長として任務につく。しばらくは生活をともにするぞ」


 蒼の騎士団……確か王都でも指折りの実力を持つ騎士団。

 その副団長か。

 きっと強いんだろうな。


「して……そちらのお方は、一見して実力の底が見えん。一体何者だというのだ」

「へ? こいつですか? こんなひょろいのに?」


 バイエル兄弟が俺と肩を組むようにしてそう言う。


「あれ? 俺か」

「他に誰がいるというのだ。きっと名のあるお方だろう。名は?」


 エリーフェルと呼ばれた女騎士にそう言われる。

 ただなあ……名乗るほどのものではないというか……まあいいか。


「ヴェリルだよ」

「ふむ……覚えておこう」

「っておいおい。ヴェリルってあの……マルクのとこの⁉」


 何だ知られていたのか。


「そうだよ。俺はいわゆるパーティーを追放された役たたずで──」


 言い切る前にバイエル兄弟が地面にひれ伏していた。なぜか。


「「すいませんでしたー!」」

「まさかあのヴェリルさんだとはつゆもしらず」

「失礼な真似をしちまって……どうか命だけは……」

「おい、君は一体なにをやらかしたんだ」


 ひれ伏す大男二人。

 そしてそれをジト目で睨む女騎士。


「いや……」


 原因のわからない俺はただ曖昧に笑うことしかできなかった。


 ◇


「さて! 長旅、非常にご苦労であった! 今日はゆっくりと身体を休めてくれ。明日以降、希望する持ち場にて活躍してくれることを祈る!」


 数日に渡る遠征。

 ようやく目的地である開拓地へやってきた。


「ひゃー、疲れた」

「兄貴、やっぱ持ち場は防衛隊ですかね?」

「いやだから……兄貴はやめろって」


 何故か道中バイエル兄弟にこう呼ばれるようになっていた。

 兄はタグ。弟はカインというらしい。

俺が兄貴だと三兄弟みたいになるじゃないか……。


「そういえば俺、何の前情報もなく来たな。持ち場ってのを教えてくれるか?」

「もちろんっす! ざっくり言うと辺境開拓のためには、魔物から周囲の安全を守るための防衛、領地をならしたり水路を引く整備、そしてそこに建物を建てる建築、あとはすでに出来てる街で働くために来てる奴らもいるっす!」

「ありがとう……そうか……」


 腕に自信があると言っていた二人は防衛に回るのだろうか。

 一番戦闘技術が求められるし、冒険者をやっていた俺ならそこが一番役に立てるかもしれないな。


「で、あれは何をしてるんだ?」

「あれが整備っす! ああやって魔法が使えるのとそうじゃないのが分担してうまいことやるんすよ」


 見れば木々や岩々が立ち並ぶ地に向けて、魔法でそれを破壊し、人の手で運び出すという作業を繰り返していた。


「あの木も使うのか」

「あー……場合によりますね。でも使わないと邪魔だから使うって感じで」

「なくてもいいのか?」

「そうっすね。このあたりはもう資材も安定して運び込まれてるみたいですし」

「じゃあ木も岩もまとめて消したほうがはやくないか?」

「へ?」


 あれ?

 バイエル兄弟がどちらも口を開けてみている。


「冗談っすよね?」

「なんかまずいこと言ったか……」

「いやいや本気できるんですか!? だったら整備班にいってやってください! 絶対ありがたがられます!」

「おお……そうなのか」


 なら明日は整備班に向かうとするか。


 ◇


「よく来てくれたな。歓迎する。あんた魔法は使えるのか?」

「一応な」


 現場で指示を飛ばしていた男、ライウェルというらしい。身なりがいいのでおそらく貴族だろうな。


「よし。そしたらどの程度できるかみたい。木一本飛ばすのにどのくらいかかる?」

「どのくらい……そうだな……」


 考え込んでいると勘違いしたのかライウェルがこういう。


「ああ、できないのならそれでもかまわない。それならあっちで運び出しを……」

「いや、できないのではなくて……」

「ん? はっきりせんやつだな。まあいい、ちょうどそこにある木を切り倒してくれ。素材としてはもう余っているから状態は問わんが、できれば根本から持っていってくれるようなのだとありがたいな……だがまあそこまでは──」

「わかった」


 言い終わる前に魔法の準備に入った。

 目標となる木の周りには他に障害物もないようだし、素材としても必要ないということなら。


「ファイア」

「は?」

「これでよかったか?」


 根本から燃やし尽くしてしまえばいいだろう。


「いやいやいや⁉ いまあんた何したんだ!?」

「なにって……ファイアだが?」

「ファイアだが? じゃあない! 初級魔法だろうがそれは!」

「そうだな……」

「何なんだ一体……」

「次は何をすればいい?」

「あ? ああ……わかった、あんたの力はわかった。あっちに見えてる範囲、そのすべてが今後の整備対象地域だ。もうやり方は任せるから頼んでいいか? とりあえず障害物が運び出せる形になっってくれてりゃあ、あとはなんとかする」

「そうか。わかった」


 指示された区画に向けて手をかざす。


「おい待てまさか」

「ファイア!」

「そんな無茶苦茶なやり方あるかああああ」


 対象地域は土を残してすべて燃やし尽くした。


「これでいいか?」

「ああ……わかった……もういい……大丈夫だ」

「次は何を……」

「いやわるい、もうここにあんたのレベルでやれることはねえよ。ここから先は細々した運び出しやら整地だけだから……」

「そうか……」


 どうやら俺はここでも役に立てないらしい。

 お役御免ということだろう。


「あー、そうだな……あんたのことだ、建築の方に回ってくれ。あっちはなんか問題が起きてたからな」

「そうか! 俺でも役に立てそうか?」

「ん? ああ……もちろんだ、いってやってくれ」

「ああ! わかった」


 俺が役に立てるというのなら喜んで向かうとしよう。


 ◇


「おい! 誰だあんな化け物よこしたのは!?」


 思わずライウェルは周囲にそう叫んだ。


「すごかったですね……」

「これで何日分の仕事がショートカットできるか」

「あんな実力があってなんで辺境開拓に……?」


 周囲で見ていた者たちはしきりに感心している。


「ったく……俺に扱いきれるかよあんなバケモン……」

「まあでも、仕事がはやまったのはありがたいですぜ」

「そりゃそうだが……手に余る。あのままここにいられたら俺は他の区画のやつらに何言われたかわかったもんじゃない。それにあんだけの実力者なんだ、どっかに連れてきたおえらいさんがいるんだろ」

「まあそうですよねえ、あんなの普通じゃないですから」

「だったらこうするしかねえ……くそっ。ほんとならあいつがいるだけで今日にでも作業が終わるんだがな……」

「まあしゃあないです! 地道にやっていきましょ!」


 つかの間の奇跡のような体験ののち、整備を担当する者たちはもとの持ち場に戻り作業を進めていた。



 ◇


「お前の力は十分わかった……だからそうだな……今度はあっちに」

「ああ! 十分だ! もう十分! だからあっちに」

「なっ⁉ わかった、よし、あっちにいってやってくれ」


 その後も指示された地域を回り回って、やはりどこに言っても最後は追い出されるように次の持ち場に送り出されていた。


「はぁ……まあ仕方ないな。俺はもともと追放された冒険者だ。居場所がなくて当然か……」


 夜、今日は俺たちが遠征してきて初めての仕事だったこともあって、外で軽い宴会のような形で食事が振る舞われていた。

 俺が参加して良いものかとビクビクしていたんだが、とりあえず食うものは食わないと明日からも動けないのでこそこそを食事を摂る。


「おっ! あにきー! すげー活躍だったみたいじゃないですか!」


 バイエル兄弟の弟、カインが俺の方に向かって歩いてきた。


「あれ? タグが一緒じゃないのか?」

「防衛班は夜も警戒にあたらないといけないっすからね! もうそろそろ戻ってくると思いますが……」

「そうか」


 大変だな。

 だがやはり、求められて仕事をこなしているというのは羨ましいものだった


「おっ! 帰ってきたっすよ! おーい!」


 カインが手を降って兄を呼ぶ。

 それとほとんど同時に、演台に一人の男が護衛を引き連れてあがった。

 その様子を見て皆が一斉に静まり返った。


「よく来てくれた。このガイル=フォン=ローステル、心より貴殿らを歓迎しよう」


 あれがローステル辺境伯か。


「さて、今日が初日のものも多くいるが、一日目はどうだったかね。疲れたものもいると思うが、この簡単ではあるが宴で癒やされてくれれば幸いだ」


 どうかわからないが、手厚いサポートなんじゃないだろうか。

 いい人っぽいな。ローステル辺境伯様は。


「ところで、今日加わってくれたものの中に、著しい働きを見せ、各地にその功績を認める声が上がるものがいる。せっかくだ。ここでちと、その頑張りに報いらせてくれ」


 ローステル辺境伯の言葉に色めきだつ声があがった。

 辺境伯、国を代表する大貴族が頑張りを報いるといったということは、それなりの褒美が与えられるということだ。


「俺か⁉」

「いやいや、俺もなかなか頑張ったぞ」

「もし呼ばれたらどうしよう。なにお願いしちゃおっかなあ」


 酒も入って上機嫌な者たちがそんな会話を繰り広げている。

 そうか。

 がんばればこうして、直接あんな大貴族にねぎらってもらえるというのはそれだけでもすごいことだしな。


「では、ヴェリル殿、こちらへ」

「へ?」


 なんか俺の名前が呼ばれた気がする。


「兄貴! なにやってんすか! 呼ばれてますよ!」

「いや、本当に俺か⁉ 同じ名前のやつが……」

「いたとしても兄貴以外ありえないっすよ! ほら! はやく!」

「あ、ああ……」


 カインに押し出されるように前に出される。


「おお……あいつか」

「まあすごかったもんな……」

「あいつならしかたねえ」


 周囲の目に敵意はない。

 奇妙な感覚に襲われながらローステル辺境伯の前にやってきた。

 慌ててひざまずく。


「堅苦しいぞ。今日は無礼講だといっておろう」

「はっ……」


 Sランクパーティーとして貴族とも会話はしてきたが、ローステル辺境伯はオーラのようなものがまるで違っていた。

 自分がそうしようとおもったわけでもなく、自然と身体がうごいていたのだ。


「ふむ……まあよい。して、そなたの働き、各方から聞き及んでおる。凄まじい成果を上げたようだな」

「えっと……」


 演台から周囲を見渡す。

 あれは……。

 ライウェル、それにその後の現場で責任者だった人たちがみな、うなずいて俺を見ていた。


「特別報酬を与えると同時に、もしよければだが、私に仕える気はないか?」

「えっ⁉ 俺が……?」

「そなた以外にだれがおるのだ」


 そうローステル辺境伯が呆れたようにつぶやくと、次々に周囲から声があがった。


「一人で何日分も仕事していきやがって! 報告大変だったんだからな」

「まったくだ! この分だと開拓領域が増えるぞ!」

「増えたら防衛にも回ってもらうからな! お前が開拓スピード上げたせいで手がまわってないんだ!」


 非難しているように見えて、その声は皆一様に穏やかなものだった。


「正当な報酬だ。そして臣下の件、考えておいてくれ。もちろん相応の待遇は用意しよう」

「えっと……はい……あー……ありがたき幸せ?」

「できぬのにかしこまるな、まったく」


 ローステル辺境伯がほがらかに笑う。


「さて、主役をいつまでも引き止めておいてはならんな。皆も今日は、自由に楽しむが良い」


 そう言ってその、夢のような時間は幕を閉じた。

 誰もが俺に注目して、誰もが俺を認めてくれるような、そんな夢の時間が。

 ローステル辺境伯が演台を離れると、一斉にみながそれぞれの世界に戻るように、あたりは再び喧騒に包まれた。


 そして俺もまた……。


「兄貴! すごいじゃないっすか!」

「やはりとんでもない力を秘めていたのだな……防衛班の人手が足りぬのも事実だ。ぜひ」

「何いってんだ! 開拓領域をがんがんひろげるぞ! 明日も来てくれよ!」

「おいおいこんだけ進んだんだ、もっといい暮らしできるように建物を増やして……」

「なああんた! 商業区でもなにかやってくれないか!」


 温かい喧騒の中に飲み込まれていった。


 そうか。俺はここでなら……やれることがあるのか。


「任せてくれ。俺にできることなら何でもやる!」




 『マイペース』な俺が綴る、スローライフを堪能する物語が始まりを告げた。

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