概要
君と揺蕩う秋の夕暮れ
松島と僕が気球に乗るお話です。第三回こむら川小説大賞応募作です。私のKUSOを喰らえ。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!男ふたり、空のデート、何も起こらないはずもなく(※起こりません)
その場の勢いのように見えてそうでもない、突然の気球デートに赴く男性ふたりのお話。
タグにもある通りボーイズラブです。といっても、露骨にいちゃコラするタイプの作品ではなく、しかし恋心を抱えて思い悩む感じの物語でもない。ただ「何か」によって結びつくふたりのお話で、そしてこの「何か」の描かれ方がとても絶妙でした。
彼らの間にあるそれが、いわゆる恋愛感情や思慕の類であると、そうはっきり読めてしまう表現を一切排している。排しているのに、でもどう解釈しても友情や信頼、またはそれらの高じたものではないと、そこだけは確信できる書かれ方。つまり一番美味しいところが読者の手に委ねられていて、だからこそそこ…続きを読む