ここが喜屋武岬か!!回
喜屋武岬にカップルでいけば100%思いがかなう!
俺は玲子さんを連れて喜屋武岬に行きたいと思っている。100%。これが本当ならば。と、想像しただけで眠れなくなってしまう。
しかし、喜屋武岬へ行く道の途中に通らなければいけない喜屋武は糸満とライバル関係にあり糸満人とばれたとたんやられてしまう。糸満から喜屋武へ行って帰ってきたものは一人もいない(俺の周りの話だ)俺は喜屋武を無傷で通ることができるとは到底思えない。玲子さんを守りながら岬から戻るなんて絶対無理だ。絶望の渦に飲まれた。
100%。
頭の中で数字だけが輝く。これを糧に挑んでみたいけど、命がかかってくると話が変わる。いまだに喜屋武は世紀末だ。そのまんま乱世だ。ぬるい時代しか知らない俺は死ぬ。確実に死にに行くようなものだ。
中3の時に転校してきた俺は糸満のことをまだよくわかっていない。糸満のことだけじゃなく喜屋武のことも潮平のこともマエサトのこともわかっていない。受験ということもあり情報の収集より学業を優先しなければならなかった。そのかいあって糸高に入学できた。そして、心臓を射抜かれた。ものすごくタイプの女子に出会ってしまった。転校してから、初めて親に感謝した。彼女の名前は喜納玲子。
彼女はほかの女子にはない何かを持っていた。俺にはそれが何なのかわからないけど確かに特別だと感じた。ちょうどそのとき、喜屋武岬の噂を耳にした。
100%
その日から、喜屋武岬のことを調べ始めた。
喜屋武岬、
深夜に行ってはいけない場所。
一人で行ってはいけない場所。
糸満方面からは行ってはいけない場所。
大度方面からでも不安。
ある日、玲子さんから声をかけられた。
「あんた、喜屋武岬に行きたいんでしょ。私がつれてってあげるよ」
そして、今日が来た。マエサトのコンビニで待ち合わせた。そのまま331を外れて喜屋武方面へ向かう。
糸満@ディープ(仮) @m89
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