出会い

 温もりを感じるどうやら僕は毛布の中に居るようだ、何時入ったのかは分からないが取り敢えず目を開けよう。


「知らない天井だ……いやここどこよ」


 何時も起きて最初に見えるあの天井が無かった、あっそうだ僕はクビになったんだ、


「あっ、起きたんですね」


 そ、その声はまさか僕のマイスイートエンジェル!!


「僕のマイスイートエンジェル」


「え、あ、エンジェル?」


 その声を聞いた僕は布団から起きてその姿を見る、


 天使まさしく天使、段々思い出してきたぞ昨日、天使にご褒美を貰って気絶したんだ、間違いない、白のワンピースになっていた、昨日見た機能性重視の服もいいが、こう言う服も良き、


「好きです」


 僕は、感謝を述べた、何故かって?


 愚問だな、可愛いもの綺麗なもの好きなものに対して君は嫌いというのか? 否!? 好きなものは無条件に好きだと言うこれが僕の心情だ!!


「あっ、あの、その、あんまりジロジロ見ないでください///」


 ジロジロ何故見ちゃ行けないんだ?

 君の綺麗な肌とその仕草まさに至宝いや至高だ。


 だがしかし、こんなに困らせるのはいけないな俺よ、だからはっきりさせないとな、


「結婚してください」


「だからどうして会ったばっかりなのにそう言うことを言うんですか///」


 恥ずかしがっている、いやだって、可愛いんだよ、だから好きです結婚してください、


「駄目なんですか!? 自慢じゃありませんが僕そこそこイケてる方だと思うんですよそんな僕じゃ駄目ですか?」


「いや、ダメとは言ってないですよ、でもその、手を握らないでくだはい///」


 はっ!? 僕は勢いで彼女の手を握っていた、


「もう、離したくないという意味ですよ」


 彼女の顔はドンドン赤面していってる、これは決まりだな落ちたな……まさか、初めての告白が玉砕になりそうにない、勇者よ僕にも春が来たお前と違って俺は一人を愛してやる!!


「分かりましたからぁ///」


 声に何故か艶がでているな、気のせいだろうさっきから手を触っていて気づいたが彼女びしょびしょに汗を流している、いやそんな性癖は無いがその興奮しますな。


 さて、それはそうと何故僕はこんなところに連れてこられてるんだ?


「あの、女神様ここは一体どこですか?」


「えっ、あ、私の家ですよ///」


「ここが女神様の……」


 この家が女神様の家だ……と……。


「そうなんですね」


「すみません、みすぼらしい家ですよね……」


 しまった!! つい声のトーンを落としてしまった、女神様が落ち込んでいらっしゃる、誰が!俺のせいか、


「でも、女神様が居るだけでお城のワンルームまで格上げされてますよ」


「///」


 決まったな。


「あっ、あのお名前は何て言うんですか///」


「まだ名乗ってませんでしたね、はい、お教えします、僕の名前はハックと言います」


「はい、ハック///」


 なんだこの気持ちは、彼女が僕の名前を言った!! なんだこの気持ちは!! 胸をクロスボウか何かで射たれたような気分だ……だが悪くない、しかも呼び捨て最高だね。


「どうしたのハック」


 二度も!?


 僕は目眩がして倒れてしまった。




「ハ、ハック起きて、ハック!!」


 はっ、いま何が起きた、気絶した僕が? あの勇者の攻撃でさえ耐え忍び堪え忍んでいたこの僕が!? たかが呼び捨てだけでか。否、たかがではなかった、 女神様の呼び捨てだからか……、


「す、すみません、少し魂がエデンに」


「え、エデンにそれは大丈夫ですかハック///」


「ちょっと大丈夫じゃないかもしれません」


 ドンッという音が女神様の家の出入り口からそんな音がした、


「メイいるか!?」


 メイ!? この女神様の名前かそんな清楚で純情な彼女の名前をここで知るなんて、でも嫌だな、気分の悪くなるような男の声から女神様の名前を初めてを貰ってしまうなんて、一発殴ってやろう。


 僕は女神様の家の扉を開くと、そこにいたのは僕と同じぐらいの慎重だったが如何にも悪そうなやつだった、


「あん? てめぇ誰だ? メイを出せ」


「黙れ、今すぐ去らないと殺すぞ」


「あぁん? 俺がお前を先にぶっ殺してやる」


 はぁ、この男は糞やろうだな初対面の人間にぶっ殺すなんて言うやつがいるのか、女神様言ってやってください、


「初対面の人間にぶっ殺してやるとかどう思います女神様?」


 僕は女神様に振るも女神様はブルブルと体を震わし涙を浮かべながら、


「た、助けて」


 と言っている。


 決まりだな、こいつの魂を消せって僕の魂が言っている男を消そう、理由は簡単だ女神様を泣かせたからだ。


 僕はそう決めると右手を上げるとストレートに男の顔面を殴った、


「おととい行きやがれ!!」


「てめぇ、何しやがる!? はっ、ははーんそうか、言い男を引っ掻けたなメイ」


「黙れと言っている!! 女神様の名前を軽々しく言うな!!」


 僕はその男を馬乗りに顔面を十発ぐらい殴るとまず血渋きを上げていた、


 途中で俺が悪かった許してくれなんて言ってたような言ってなかったような気がしたが、僕は気にせず腹に蹴りを入れたのち顔面を蹴った、


「このぐらいでいいだろう、帰れ!!」


 だが、男は反応が無かった、


「まさか、殺してしまったのか、僕は何てことをしてしまった」


 ついカッとなって男を殺ってしまった、頭を抱えた、人を殺すなど、この国お抱えの宗教が赦してはくれないつまり、死刑だ、


「は、ハック///」


「は、どうしました女神様?」


「私が何とかします」


「何を言っているんですか女神様、貴女に何が」


 すると女神様は男の前に立ち手を差し伸ばすと、男の体が光始めた、


「何て輝かしく優しい光だ一体何を女神様」


「私のスキルは消失、物を一つだけ消す能力があります、そして今この男にあるのは肉体だけになっているので私は」


 そう言うと男の体は光の粒子となり消えていった、


「何てお力だ、僕の意味の分からないスキルより素晴らしいじゃないですか……」


「ハックのスキル、私は好きですよ」


 女神様はこちらに満面の笑みを浮かべ向けてきた、


「役得とは、こう言うことか」

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