勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。
クラットス
プロローグ
プロローグ クビ宣告
「ハック、クビだ」
僕に向かってそう言ってきたのは勇者だった、
「ど、どうして僕がクビなんだ!?」
「お前のスキル使えねぇんだょぉ」
僕のスキル『運命の歯車を視る者』このスキルの効果は特定の人物と一緒に居ると発動するというものだった、
「それに、あとお前男だしな」
「それは関係ないだろ!?」
「うっせー俺はこの世界で一番強くてカッコいいんだよぉぉ、なぁお前達」
勇者は、両脇にビキニアーマーの節々からしなりのある細身の筋肉が魅力的に見える女戦士と、ローブの上からでもわかるほどの豊満な胸を持つ魔法使いの腰を持ちながら言ってきたのだ、
「俺のクビの宣告はこんな風にやられるのか……」
「あぁん何か言ったかハックぅ!!」
勇者は両脇の女達にキスをしてたった、
「いやん、勇者様そんな激しいキスを♡」
「勇者様ぁん、そんなキスをされたら私いっちゃいますぅ」
女性、いや、女性と言うには失礼だろう、これは雌ブタだ間違いない、
「なんだてめぇ、その顔は、あぁん」
「いえ、なんでもありません……」
すると、勇者は両脇の女達の胸を堪能する、
「はぁ、はぁ、勇者様、あなたのぉ♡」
「いまここでやりますかぁ勇者様ぁ♡」
僕は一体何を見せられてるんだ、これは僕のクビ宣告ではないのか何故こんな情事を見なければならない!?
「あぁ、まてまてお前達いつだってお前達に種を流してやるから、今はこいつの」
「いつでもいいのならいましましょう♡」
「勇者様ぁ、私の魔法で、フルにして差し上げますわぁ♡」
「わかったわかった、やってやるよ、おらぁ!!」
「「あぁん♡」」
こいつら頭沸いてんじゃねぇのか?
「おいハック、とりあえずお前脱げ」
「はっ?」
「お前の防具と武器を脱げっていってんだよ、俺はいまからこいつらの中に」
これ以上僕は聞かなかった、いや、聞きたくなかった、僕は勇者の言う通り武器と防具を置いてそこから出ていった、
「薄々気づいていたけど、僕の居場所はあそこにはなかったな」
いや、言葉に出して言ったが、無いだろあそこには女性ににしか目が無い勇者だぞあれ召喚した国はどうして僕を組み込んだ馬鹿だろ、
「とはいったものの、武器もない防具もない、勇者のいるこの町にも居たくない」
仕方なく、僕は町から出た。
「どうして僕は武器も防具も着けてないのに町からでようと考えたんだぁ」
僕は逃げていた、何から逃げているかって?
簡単さ、ゴブリンから逃げてるんだよ!!
「グゲゲ」
ひぃ、どうして男の僕がゴブリンなんかに追いかけられてるんだ?
どうして、こうなるんだ?
全てはあいつが悪いそう勇者だ、なーにがこの世界で一番強くてカッコいいだ、お前異世界人だろうが!?
頭の中で何を考えても意味はない、なぜならこの世界は無情である、もうすぐゴブリン達に追い付かれて僕は慰み物になるだろう……
「嫌だ!! それだけは、走れ、走れ、敵がそこまで来てるぞ!!」
そう鼓舞していた僕は、足元が暗闇で見えず地面に埋まった石に転んだ、
「ぐはっ」
やばい、僕は後ろから来ているゴブリン達を見た、
「ひぃっ!?」
ゴブリンの逸物は何故か大きく肥大していた……
僕のしょ……
「ファイアランス!!」
とても清らかで透明な女性……いや少女かその様な声が聞こえると目の前にファイアランスと言う魔法が翔んできた、
「大丈夫ですか!?」
僕はゴブリンの恐怖から解放されると、近づいてきた少女に目を向けた。
いや違った、少女ではなかった女神だった僕より少し背は低いがおそらく14才くらいだろうが、もう辺りは暗いと言うのに映える白いスカートに、上は腕を動きやすい服を来ている、目はぱっちりとして髪は肩まで伸びていた、
「好きです」
僕はすぐに、彼女に感謝を述べた、いや男として恥ずかしいが助けてもらったことには感謝を言えないのはいけないと思い思い僕は心から感謝の意を述べた、
「あっ、あの、その」
女神はたじろいでいた、何故そんなにたじろぐんです、可愛いです、結婚してください、
「じろじろ見ないでください!!」
僕はその瞬間女神のご褒美で気絶した。
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