第11話 エピローグ。

 そして、明日はやって来た。

 姉は死なず、ボクも生きている。

 気づいたら、ポメはワンとしか鳴かなくなっていた。

 全ては夢のようで、だが夢ではなかったことをボクたちは知っている。

「ケイタは今も世界と繋がっているのかな?」

 学校の休み時間、そんなことをぼそりとユウキは言った。

「さあ?」

 ボクは首を傾げる。実感は何一つない。

「でも、そんなのどうでもいいよ」

 自分の大切な人が生きているなら、それでいい。

「そうだな」

 ユウキも頷いた。

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イシガミケイタ12歳。理由あって、世界を救うことになりました。 みらい さつき @miraisatuki

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