言葉を題材にした複雑怪奇な物語

この物語は、一見すると、何の意味のない言葉を羅列した怪奇文に思えるが、「題未定」と章分けされた文章の数々を読み解くことによって、徐々にこの物語の意味がわかるようになってくる。

先ほど、「物語」と書いたが、この文章は、小説というよりは、謎解きに近いのかもしれない。難易度は限りなく高いが、細かい数字や些細な言い回しにも意味があることを理解できた時の快感は、筆舌に尽くしがたい。私個人としては、「1/57,289,761の言葉」の意味を理解した時が、最も嬉しかった。また、個々人で様々な考察、妄想ができるのもこの物語の魅力であろう。

最後に、おそらく私の中に残り続けるであろうこの物語を、多大であろう労力をかけて創りあげてくださった作者様に感謝の意を表して、締めくくりとさせていただきます。是非、あなたもこの物語をお試しください。

ハロヰツ!

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