概要
さよなら、旧態依然とした君だけが、僕の愛だった。
一年分の恋慕とその結末。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!白色透明な徒花のよう。
とても短い作品ですが、その分、味わい深いものとなっています。
思春期の「僕」が恋した「君」に宛てて書いた手紙、のようにも見えます。
それはまるで情熱的な恋文のよう。
しかし、あくまでそれは、決して「君」に読まれることが無いという前提のもとに書いたものであり、その意味でこれは「僕」が自分自身に対して書いている文章ということになります。
友人もなく、自分自身の瞳を”汚れている”と表現する「僕」は、自分と対照的な他生徒に対して嫌悪感を抱いている。そんな中、同様に他の生徒達の色に染まらずにいる「君」に出会います。
おそらくは、「僕」の「君」に対する『僕らは異質であり特別』という仲間意識のような…続きを読む