これぞ真の悪役令嬢。死亡フラグも望むところです！

悪役令嬢。少し前から流行りのジャンルとなり、今やカクヨムでもこの単語が出てこない日はありません。
死亡フラグをどう回避するかはもちろん、やっぱり最終的には、イケメンとくっつくのがお約束。

だけどちょっと待ってください。果たしてそれは、真の悪役令嬢と言えるのでしょうか。
悪役とは、その名の通り悪いやつです。ですが悪役がいるからこそ話は面白くなり、物語にとってなくてはならない存在です。

本作の主人公ライザは、そんな悪役令嬢である自分に誇りを持ち、数々の物語に転生しては、そこで悪役令嬢としての役割を果たしていきます。ヒロインをいじめます。場合によっては、国を混乱に陥れることさえも厭いません。
そんなことをしていては、ゆくゆくは破滅の未来が待っているかもしれませんが、かまいません。それこそが、悪役令嬢のフィナーレとしてふさわしいのですから。

これまでを読んで、だけど結局なんだかんだで最終的には死亡フラグ回避でイケメンとくっつくのでは、などと思う方もいるかもしれません。が、そうはなりません。優秀な悪役令嬢は、そんなへまなどしないのです。
誇り高き真の悪役令嬢。その生き様をご覧あれ。