この世界の王侯貴族制度について

テスラの貴族の制度については『国によって大きく違う』という設定になっています。


中世などのヨーロッパでも似たような身分制度であってもかなり内部には違いがあったらしいし、日本の武家社会でも最近の研究によると色々と複雑だったっぽいです。

大きく分けると、


①絶対王政

②封建制

③共和制


などがあるようで、極スタ作中ではカナディーラが絶対王政から共和制に移行した国として書きましたし、ザンツ王国は封建制として書いています。


◆カナディーラ共和国

カナディーラ共和国は少しややこしい設定にしてあり。共和制ではあるものの三公爵がそれぞれの勢力地域のトップとして君臨していて、そのエリア内では事実上は公爵をトップとした封建制として機能しているため、勢力圏内の貴族に命令を下すことが出来ます。

なのでモス伯爵は公式的にはカナディーラ共和国の伯爵ですが実質的には公爵の部下のようなポジションにいます。

カナディーラ共和国としての動きは全貴族の合意によって決められますが、三公爵がそれぞれの勢力の貴族を取りまとめているので実際には三公爵の合意によって決められます。


◆ザンツ王国

ザンツ王国については封建制で、金属を産出する山岳地帯を支配してきたソルマズ家がその軍事力と資金力で勢力を拡大して周辺豪族や小領主を従わせて作られた国、という設定。

サリオール家もソルマズ家との交渉の後、滅ぼされずにザンツ王国に吸収された一門。

なのでサリオール伯爵とその領民は王家に対して最初からずっとあまり友好的ではありません。


◆◆◆


どうして共和制だの封建制だのややこしい設定を入れているのか、というと。

王や貴族がどれぐらい強い特権を握っているかはそれぞれの国が採用している制度にかなり左右される、というところをちゃんと書いておかないと後に主人公であるルークと貴族や王族との関係性などに違和感を持つ可能性があると思ったので、早い段階で特殊な貴族制度を持つ国を書いておきたいと思い、こういう設定を入れて書きました。

なのでこの先、別の国では王と貴族と商人と平民のそれぞれの関係は少し違ってくると思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『極スタ』設定資料集 ※随時更新 刻一(こくいち) @kokuiti

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ