概要
遠い異国の血なんて、ボクには必要なかったんだ
異国の母親を持つ少年は、まわりに溶け込むことができなかった。
肌の色から放たれる悪意ある言葉が、毎日少年の心を傷付ける。
肌色。ガイジン――言葉の話せない母。
この国に溶け込むことを諦めた母親。
この国が生まれ故郷の少年に、母親が投げ掛ける言葉は遠い異国の言葉のみ。
言葉に希望が見出だせない少年は、ある日ひっそりと佇む教会を見つけて――
まわりから突き刺さる悪意ある「言葉」
母親から放たれる見知らぬ異国の「言葉」
「言葉」の意味を見出だせない少年に、教会のシスターが優しく寄り添う。
本文中にて「肌色」の表記がありますが、敢えて表記しています。
ヤングジャンプ×魔法のiらんど『少年のアビス』短編小説コンテスト(2020年)に応募していた短編作品。
現在、小説家になろ
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